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レントロールとは?見方とチェックすべき10のポイントを徹底解説

レントロールとは収益物件の賃貸状況がわかる一覧表です。見方やチェックすべき10のポイントを解説。投資物件の購入を検討中の方は必見です。

最終更新: 約6分で読めます

「レントロール」をご存知でしょうか。アパートやマンション、オフィスビルのような収益物件を検討する際に、よく耳にする用語です。投資物件においてインカムゲイン(賃料収入)に期待する場合、収益性を見極めるためにはこのレントロールが欠かせません。そこで今回はレントロールとは何かを踏まえ、レントロールの見方とチェックすべき10のポイントについてお伝えします。

レントロールとは何か?

レントロールとは、物件の収益力を示す賃貸状況の一覧表(家賃明細表)です。入居者の状態や賃貸借契約の条件が網羅的に記載されており、その物件の収益性だけでなく将来性も予測できます。

賃貸状況がわかる一覧表

レントロールには各部屋の入居者情報や契約条件が記載されています。複数の入居者がいる物件で、個々の賃貸借契約に1つずつ目を通す手間を省くために作成されます。ただし、レントロールは任意で作成する資料であり、法令で義務化されていません。書式も統一されておらず、物件によっては存在しない場合もあります。

レントロールを見るタイミング

レントロールは、収益物件(オーナーチェンジ物件)の購入時に確認するのが一般的です。不動産仲介会社から物件概要書と一緒に提供されるケースが多く見られます。

レントロールにはどのような内容が記載されているのか?

レントロールに決まった形式はありませんが、一般的には階・部屋番号順に記載され、入居中か空室かが判断できます。代表的な項目には、部屋番号、面積、賃料、共益費、敷金・礼金、契約日、契約期間、入居者属性などがあります。

レントロールのメリット・デメリットとは?

メリット

  • 賃貸借条件が一覧で把握できる:資料1つで契約条件や入居者の状態を確認でき、比較検討の効率化にもつながります
  • 条件の推移が把握できる:賃貸借契約の締結時期から、賃料の推移傾向を分析し将来予測に役立てられます

デメリット

  • 情報の正確性が保証されない:任意作成のため、フリーレントの未記載や誤った賃料が記載されている場合も
  • 専門知識が必要:初心者は落とし穴に気づきにくいため、専門家への相談がおすすめです

レントロールをチェックする際の10のポイントとは?

収益物件の購入に失敗しないために、以下の10項目を必ず確認しましょう。

1. 空室部分の想定賃料と周辺相場

空室部分の想定賃料が相場より高く見積もられていないか、ポータルサイトで同条件の物件相場と比較しましょう。高い場合は保守的に低めで換算しておくと安心です。

2. 賃料水準の推移

同じ物件・同条件でも賃料にバラつきがあります。新築時の高い賃料で入居している方が退去した場合、現在の賃料水準に下がるケースも考慮しましょう。

3. 周囲の賃料相場と入居者の賃料

周囲より賃料が高い場合、新規入居者が獲得できないリスクがあります。満室でも将来の新規募集時の賃料設定まで考えておきましょう。

4. 入居期間

入居期間が長いほど安定収入が得られる一方、退去時のオーナー負担(原状回復費用)が大きくなります。

5. 入居月日の偏り

引っ越しシーズン以外の期間で入居月日に偏りがある場合は要注意です。物件を高く売るために意図的に満室にしているケースがあります。

6. 入居者の属性

法人の一括借り上げは安定収入の一方、一斉退去リスクがあります。個人の場合は男女比率も参考にチェックしましょう。

7. 同じ法人が借りていないか

同一法人の借り上げ割合が高い場合、その法人が撤退すると賃料収入が大幅に減少するリスクがあります。

8. 滞納の有無

賃料滞納はオーナーにとって直接的なリスクです。滞納経験のある入居者がいるかどうか、絶対にチェックすべきポイントです。

9. 敷地外の駐車場有無

オーナーが近隣の土地を借りて駐車場として貸しているケースがあり、その引き継ぎ費用が利回りに影響します。

10. 光熱費の負担有無

光熱費が賃料に含まれていない場合、オーナーが一括徴収して支払っている可能性があります。その分は賃料収入から差し引いて考える必要があります。

不動産セカンドオピニオンサービスの活用

収益物件の購入判断に不安がある場合は、取引相手以外の第三者に意見を求めるセカンドオピニオンサービスの活用がおすすめです。不動産のプロが消費者側の立場でレントロールの分析や取引のアドバイスを行ってくれます。

物件の収益性を正しく評価するためには、ストレスフリーな賃貸管理の視点も重要です。また、賃貸管理に関する法規制も把握しておきましょう。

よくある質問(FAQ)

レントロールとは何ですか?

レントロールとは、収益物件の賃貸状況を一覧にまとめた資料(家賃明細表)です。各部屋の賃料、入居者情報、契約条件などが記載されており、物件の収益力を判断するために使用されます。

レントロールはどこで入手できますか?

一般的には、収益物件を仲介する不動産会社から物件概要書と一緒に提供されます。ただし任意作成のため、物件によっては用意されていない場合もあります。

レントロールの信頼性はどう確認すればよいですか?

レントロールは法令で義務化された書類ではないため、情報の正確性は保証されません。周辺相場との比較、入居月日の偏りチェック、専門家への相談などで信頼性を検証しましょう。

初めて収益物件を購入する際の注意点は?

レントロールのチェックに加え、不動産のセカンドオピニオンサービスを活用し、第三者の専門家の意見を聞くことをおすすめします。初心者が見落としがちなポイントを指摘してもらえます。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

INA&Associates株式会社 代表取締役社長。首都圏・近畿圏を中心に不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントを統括。収益不動産投資戦略と超富裕層向け不動産コンサルティングを専門領域とする。

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

合格・取得資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
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