賃貸物件で突然給湯器からお湯が出なくなった場合、慌てず原因を確認することが重要だ。故障とは限らず、操作設定や凍結など自分で解決できる原因も多い。本記事では給湯器がお湯を出さない8つの主な原因と、原因別の対処法を解説する。
給湯器からお湯が出ない原因は何か?
給湯器からお湯が出ない場合、真っ先に本体の故障を疑いがちだが、実際には多様な原因が考えられる。順番にチェックすることで多くのケースは自己解決が可能だ。
操作・設定のミス
リモコンの電源が切れていたり、設定温度が誤って低く設定されているケースは案外多い。まず電源と温度設定を確認するのが最初のステップだ。
蛇口の開き方が不十分
給湯器には水量センサーが搭載されており、一定量以上の水流がなければ加熱が始まらない。チョロチョロ程度の水量ではセンサーが反応しないため、蛇口を十分に開ける必要がある。
給湯器・配管の凍結
冬季の気温低下によって配管が凍結することがある。給湯器本体には凍結防止機能が備わっているが、電源プラグを抜いていた場合は凍結する可能性がある。気温が上がれば自然に解消するが、解凍を早めたい場合はぬるま湯(人肌程度)を配管にかける。熱湯は配管破裂のリスクがあるため禁物だ。
ガス栓・給水栓が閉まっている
転居直後や設備点検・外壁工事後に栓が閉じられたままになっていることがある。ガス栓・給水栓・水道メーターの元栓を確認しよう。
ガスメーターの安全装置作動
ガスの長時間使用・ガス漏れ・地震発生時にガスメーターの安全装置が作動してガス供給が遮断される。メーターのランプ表示を確認し、復帰操作(メーターのボタンを押して待つ)で解決できる場合がある。
自然災害の影響
大雨や台風時は不完全燃焼防止のため安全装置が作動し点火不良が起きることがある。地震後はガスメーターの安全装置も自動作動する。リモコンのエラーコードを確認することが重要だ。
水抜き栓フィルターの詰まり
給湯器と配管の接続部にある水抜き栓フィルターにゴミが蓄積するとお湯の出が悪くなる。定期的な清掃が予防につながる。
給湯器・水栓の故障
給湯器の寿命は約10年とされており、設置から10年以上経過した物件では故障の可能性が高まる。サーモスタット混合水栓の場合はカートリッジの劣化も原因になりうる。賃貸物件では管理会社または大家へ連絡して対応してもらう必要がある。
お湯が出ない場合の確認手順
蛇口ごとの確認
- 一部の蛇口だけお湯が出ない→ 蛇口(水栓)の故障の可能性。管理会社へ連絡
- すべての蛇口でお湯が出ない→ 水抜き栓フィルターの詰まりを確認
- 水もお湯も出ない→ 止水栓・元栓・給水栓を確認。断水情報も確認する
電気系統の確認
リモコンの電源を入れ直す。電源プラグが外れていないかも確認(アパート・マンションでは玄関脇のメーターボックスに収納されていることが多い)。ブレーカーが落ちている場合は、漏電ブレーカーが落ちているなら安全ブレーカーを一つずつオンにして漏電箇所を特定する。
凍結への対処
自然解凍を待つのが原則。急ぐ場合はぬるま湯を患部にかけ、解凍後は水気を拭き取って再凍結を防ぐ。
賃貸物件で修理が必要な場合は管理会社へ連絡
賃貸物件の設備は、管理会社が適切に維持する責任がある。自己解決できない場合や本体交換が必要な場合は、勝手に業者を手配せず、まず管理会社または大家へ連絡することが重要だ。無断修理はトラブルの原因となる。
よくある質問(FAQ)
Q. 給湯器の寿命はどのくらい?
一般的に10年程度とされている。10年以上経過した給湯器で不具合が生じた場合は、修理より交換を検討したほうがコスト効率が良い場合が多い。
Q. ガスメーターの安全装置はどうすれば復帰する?
ガスメーター側面のボタンを押し、数分待ってからガスを使い始める。地震後はこの操作が必要になることが多い。
Q. 凍結している場合、熱湯をかけてはいけない?
熱湯をかけると配管の急激な温度変化で破裂する危険がある。必ずぬるま湯(人肌程度)を使用し、かけた後は水気を拭き取ること。
Q. 賃貸で給湯器が壊れた場合、費用は誰が負担するか?
通常使用による経年劣化や設備故障は大家(貸主)負担が原則。入居者の過失による故障の場合は入居者負担となる。まず管理会社に相談する。