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COLUMN

不動産の閑散期と繁忙期はいつ?物件選びの最適タイミングを解説

不動産業界の閑散期・繁忙期の違いと物件選びの最適タイミングを解説。家賃交渉のコツや引っ越し費用を抑える方法も紹介。賢くお得に部屋探しをしたい方は必見です。

約7分で読めます

賃貸物件を探す際に、「なるべくお得な物件を選びたい」「時間をかけてじっくりと選びたい」と考えている方も多いでしょう。これらを叶えるためには、不動産業界の閑散期と繁忙期について知っておくことが大切です。少しでも良い条件で賃貸物件を探すなら、不動産業界の状況を把握し最適なタイミングで物件選びを行いましょう。この記事では、物件選びを始める前に知っておきたい閑散期・繁忙期の違いや、閑散期が狙い目となる家賃交渉のポイントも解説します。

不動産業界の閑散期・繁忙期はいつなのか?

不動産業界の閑散期は7月・8月、繁忙期は1〜3月です。この時期の違いを理解することが、賢い物件選びの第一歩となります。

閑散期と繁忙期の定義

閑散期とは、1年の中で最も仕事が少なく暇な時期を指します。一方、繁忙期は1年の中で最も仕事が多く忙しくなる時期で、「書き入れ時」とも呼ばれます。いずれも例年のある時期に定期的に訪れるものを指し、例外的に忙しくなった・暇になった場合は含みません。

閑散期(7月・8月)

引っ越しシーズンとなる春が終わり、夏を迎えると不動産業界は閑散期に入ります。物件情報の流れも落ち着き、じっくりと物件を選べるようになります。

繁忙期(1〜3月)

春の新生活に向けて物件を探す人が増えるため、1〜3月は不動産業界で最も忙しい時期です。人気物件は1月中に決まることも多く、スピードが重要になります。

その他の時期の特徴

  • 4〜6月 — 繁忙期に空室を埋められなかった物件で、家賃の値下げやリフォームなど良い条件が出やすい
  • 9〜10月 — 会社の異動シーズンで「第2の繁忙期」。物件情報も充実してくる
  • 11〜12月 — 繁忙期への準備期間。12月から物件情報がネットに掲載され始める

閑散期と繁忙期で何が違うのか?

閑散期と繁忙期では、物件数・選びやすさ・入居費用の3つに大きな違いがあります。

物件数

繁忙期の1〜3月は退去者が多く空室の物件情報が増加します。一方、閑散期は空室情報が出ることも少なくなります。新築物件が完成する春・秋には物件数が少し増える傾向があります。

物件の選びやすさ

繁忙期は内見から契約までのスピードが重要で、焦って契約して後悔するリスクがあります。閑散期はじっくりと時間をかけて希望に合う物件を探せるため、丁寧に物件選びをしたい方にはおすすめです。

入居費用

繁忙期に入居者が現れなかった部屋は、来年の繁忙期まで空室になるリスクが高いです。そのため閑散期には礼金なしやフリーレントなど、入居しやすい条件に変更される場合があります。引っ越し料金も閑散期は安く設定されていることが多く、費用を抑えられます。

閑散期に物件を選ぶメリットとは?

閑散期を狙って物件を選ぶことで、5つの大きなメリットが得られます。

部屋探しがじっくり行える

ライバルが少なく競争率が低いため、気になる物件を複数内見してから時間をかけて選ぶことも可能です。

値下げ交渉がしやすい

繁忙期で埋まらなかった部屋の空室を埋めたい大家さんの心理から、家賃や初期費用の値下げ交渉がしやすくなります。フリーレント交渉も応じてもらえる可能性があります。

引っ越し費用を抑えられる

不動産業界の閑散期は引っ越し業者の閑散期とほぼ同じ時期です。繁忙期に比べて1万〜5万円もお得になるケースがあります。

丁寧に接客してもらえる

不動産会社のスタッフに余裕があるため、より希望に合った物件を探してもらいやすくなります。

新築物件に出会えることも

10月・11月に完成する新築物件が出るため、12月に部屋探しを始めると新築物件を紹介してもらえる可能性が高まります。

閑散期に物件を選ぶデメリットとは?

閑散期にもデメリットは存在します。事前に把握しておきましょう。

  • 選べる物件数が少ない — 譲れないこだわりがある方は繁忙期が向いている
  • 立地が悪い物件が残りやすい — 好立地の物件は繁忙期に契約済みの場合が多い
  • 引っ越しの時期に適さない — 梅雨や猛暑で体力的負担が大きい
  • お得なキャンペーンが少ない — 家具・家電のまとめ買いセールなどがない

繁忙期に物件を選ぶメリット・デメリットは?

繁忙期にも独自のメリット・デメリットがあります。

繁忙期のメリット

  • 多くの物件をチェックできる — 1年で最も掲載数が多い時期
  • 新築物件に出会いやすい — 入居希望者が増える時期に合わせた建設が多い
  • 家具・家電キャンペーンでお得に — まとめ買い割引を活用できる

繁忙期のデメリット

  • 良い物件はすぐになくなる — スピード勝負で焦りやすい
  • 家賃交渉が難しい — 交渉に応じなくても別の人が借りてくれる
  • 不動産会社が混雑 — 内見の順番待ちや手続きに時間がかかる
  • 引っ越し費用が高い — 閑散期の約1.5倍になることも

閑散期に理想の部屋を効率的に見つけるポイントとは?

閑散期でも効率よく良い物件を見つけるための5つのポイントを紹介します。

気になる部屋はすぐに内見

閑散期でも人気物件はすぐに埋まります。気になる部屋があったらすぐに内見を申し込みましょう。

不動産会社に直接問い合わせる

賃貸サイトにはタイムラグがあるため、不動産会社に直接問い合わせた方が最新情報を入手できます。空きが出た時に連絡をもらえるよう依頼しておくのも有効です。

複数の不動産会社に相談する

不動産会社によって紹介できる物件は異なります。複数を巡ることで非公開の穴場物件が見つかることもあります。

条件に優先順位を付ける

全条件を完璧にクリアする物件を見つけるのは困難です。絶対に譲れないポイントだけを明確にすることで、効率よく判断できます。

誠実な姿勢で部屋探しをする

不動産会社は入居希望者の人間性も見ています。誠実な姿勢で接することで、良い物件情報を提供してもらいやすくなります。

閑散期の家賃交渉を成功させるコツとは?

閑散期なら家賃交渉が成功する可能性があります。4つの秘訣を押さえましょう。

交渉材料を準備する

近隣物件との家賃比較データや空室状況など、具体的な根拠を印刷して持参することで交渉が有利に進みます。

入居への本気度を示す

「あと3,000円安くしてもらえば入居します」と熱意を持って伝えることで、応じてもらえる可能性が高まります。

家賃以外の部分で交渉する

家賃の値下げが難しい場合、敷金・礼金の減額やフリーレントを提案するのも有効です。

無理な交渉はしない

大幅な減額要求は入居拒否のリスクがあります。「相談」という気持ちで柔軟に向き合いましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 不動産の閑散期はいつですか?

7月・8月が閑散期です。引っ越しシーズンの春が終わり、物件の動きが落ち着く夏場にあたります。

Q. 閑散期に物件を探すと家賃は安くなりますか?

必ず安くなるわけではありませんが、繁忙期で埋まらなかった物件は値下げ交渉に応じてもらいやすい傾向があります。フリーレント交渉も有効です。

Q. 閑散期の引っ越し費用はどのくらい安くなりますか?

単身者で約1万3,000円、4人家族で約5万円ほど繁忙期より安くなることがあります。

Q. 繁忙期と閑散期、どちらで物件を探すべきですか?

多くの選択肢から選びたいなら繁忙期、じっくり選びたい・費用を抑えたいなら閑散期がおすすめです。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

保有資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
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