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COLUMN

庭付き賃貸物件のメリット・デメリットとは?専用庭の注意点と選び方を解説

庭付き賃貸物件の専用庭のメリット・デメリット、トラブル事例、物件選びの注意点を解説。庭付き物件で後悔しないためのポイントをご紹介します。

最終更新: 約5分で読めます

庭付きというと一戸建て住宅をイメージする方も多いかもしれませんが、アパートやマンションの中にも「専用庭」と呼ばれる庭が付いている物件があります。そこで今回は、専用庭とはどのようなものかを解説しつつ、メリット・デメリットや庭を使った楽しみ方、物件を選ぶ際の注意点などをご紹介します。

賃貸アパート・マンションの「専用庭」とは何か?

専用庭とは、アパートやマンションの1階に併設された、その部屋の入居者だけが使える庭のことです。戸建て住宅の庭のように自由に使えますが、マンション全体の「共用部分」という扱いになるため、専用庭使用料の支払いが必要です。

専有部分(リビングやキッチンなど)とは異なり、専用庭は共用部分に該当します。エントランスや廊下と同じ扱いですが、専用使用権が認められているため、その部屋の入居者のみが利用できます。

庭付き賃貸物件に住むメリットとは?

庭付き賃貸物件は、ガーデニングや子どもの遊び場など、戸建て住宅のような暮らしを実現できる点が最大の魅力です。

  • ガーデニング・家庭菜園が楽しめる:広いスペースで季節の草花や野菜を育てられます
  • 大きな洗濯物が干せる:布団やシーツも場所を気にせず干すことが可能
  • 気軽にアウトドア気分を味わえる:ピクニックやキャンプ気分を家で楽しめます(ただしバーベキューは多くの物件で禁止)
  • 駐車場とセットの場合も:専用庭に扉があるタイプなら出入りにも便利
  • 子どもを安心して遊ばせられる:フェンスがあれば飛び出しの心配もなく、室内から見守れます

庭付き賃貸物件のデメリットとは?

専用庭は管理義務があり、虫対策や近隣への配慮も必要です。

  • 雑草の手入れが必要:管理義務があり、放置すると判決で適切な管理がされていなかったと認定された事例も
  • 虫が出やすい:1階で草や土があるため、室内への虫の侵入リスクが高まります
  • 使用料がかかる:数百円〜数千円の月額使用料が発生する場合があります
  • 声が響きやすい:集合住宅の構造上、大きな声や音がクレームにつながるリスク
  • 周囲の目が気になる:上階からのぞき込むと丸見えになることも

庭付き賃貸物件で起こり得るトラブルとは?

専用庭の使い方を巡って近隣住民とトラブルになるケースがあるため、事前にルールを確認しましょう。

  • バーベキューでクレーム:煙や臭いは上階に届きやすく、禁止されていなくても迷惑行為に該当する場合があります
  • 木の伸びすぎで上階からクレーム:専用庭の草木は入居者が管理する義務があります
  • 退去時の原状回復義務:専用庭も原状回復の対象です。大きなものの設置やリフォームは事前に管理組合に相談しましょう

庭付き賃貸物件を選ぶ際の注意点とは?

日々の掃除・管理義務、虫対策、共用部分であることの認識が重要です。

  • 日々の掃除・管理が必要:雑草処理のほか、落ち葉や鳥の糞害への対応も必要
  • 虫対策を講じる:低層階は湿気が溜まりやすく、ハエやゴキブリが発生しやすい
  • 共用部分のルールを守る:火気厳禁、地植え禁止、テント設置禁止など、物件ごとの規約を確認
  • 物件数が少なく比較しにくい:条件の良い物件は早めに探し始めましょう
  • 通常より賃料が高め:1階と2階で2万円の差が生じた例もあります

庭付き賃貸物件で後悔しないためのポイントとは?

賃貸サイトの活用、不動産会社の比較、内覧の実施が後悔しない物件選びのカギです。

  • 賃貸サイトを活用して広く比較:複数サイトで庭付き物件を検索し、候補を増やしましょう
  • 不動産会社も比較:営業マンの態度や対応をチェックし、契約を急かす会社は避ける
  • 内覧は必ず行う:自分の目で部屋や庭、周辺環境を確認することが大切です

庭の手入れ方法と虫対策はどうすればよいか?

庭の手入れは賃借者の義務(善管注意義務)であり、怠ると退去時に原状回復費用を請求される可能性があります。

手入れのポイント

  • 雑草は砂利や防草シート、レンガで抑制(砂利は防犯対策にも有効)
  • 落ち葉は乾いた状態で掃除すると効率的
  • 塩や熱湯での雑草除去は周辺植物にダメージを与えるため注意

虫対策のポイント

  • 湿気対策:水はけや風通しを改善
  • 虫よけハーブを植える:タイムやペパーミント、ローズマリーがおすすめ
  • 農薬の活用:予防的に虫よけ効果のある農薬を使用
  • 専用機器の活用:屋外用電撃殺虫器や防草シートの設置

物件の管理にお悩みの方は、ストレスフリーな賃貸管理の仕組みもご参考ください。また、賃貸物件の害虫対策についても知っておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

専用庭の使用料はいくらですか?

物件によって異なりますが、月額数百円〜数千円程度が一般的です。賃料に含まれている場合と、別途使用料として設定されている場合があるため、契約前に確認しましょう。

専用庭でバーベキューはできますか?

多くのマンション・アパートでは火気厳禁としており、バーベキューは禁止されています。規約に明記されていなくても、煙や臭いが上階に届くため近隣迷惑となりトラブルの原因になります。

専用庭の手入れを怠るとどうなりますか?

善管注意義務違反として、退去時に原状回復費用を請求される可能性があります。過去には庭の木を枯らした賃借人に管理不足が認定された判決もあります。

専用庭に物置やウッドデッキを設置してもよいですか?

専用庭は共用部分のため、大きな構造物の設置は管理組合への事前相談が必要です。退去時には原状回復が求められるため、取り外し可能なものを選ぶと安心です。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

INA&Associates株式会社 代表取締役社長。首都圏・近畿圏を中心に不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントを統括。収益不動産投資戦略と超富裕層向け不動産コンサルティングを専門領域とする。

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

合格・取得資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者