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東京再開発エリア主要プロジェクト調査レポート|投資・居住適性と将来性

八重洲・日本橋・虎ノ門・渋谷・品川・六本木など東京主要再開発エリアの投資適性と将来性を網羅的に調査。エリア別の分析レポート。詳細はINA&Associatesへ。

最終更新: 約10分で読めます

東京では現在、「100年に1度」とも称される大規模な都市再開発が進行中です。都内各所でインフラ整備や商業施設の新設、交通アクセスの向上を伴うプロジェクトが次々と進行し、街の景観や機能が大きく変貌しつつあります。以下では、現在進行中または計画中の主要な再開発エリアについて、投資・居住適性と将来性の観点から解説します。

八重洲・東京駅周辺エリアの再開発で何が変わるのか?

東京駅八重洲口側では、2028年のTOKYO TORCH(トーチタワー)完成を含む複数の大規模プロジェクトが進行し、今後10年以上にわたり進化し続けるエリアとなります。

主要プロジェクト:

  • TOKYO TORCH計画(常盤橋街区再開発):高さ390mの超高層ビル「トーチタワー」を含み、2028年竣工予定。国際級ホテルや7,000㎡の広場を整備
  • 八重洲一丁目東B地区再開発:地上51階建て超高層ビル建設中(2025年度完成予定)。大規模ホールや劇場を備える
  • 八重洲二丁目中地区再開発:2028年度完成予定。大規模オフィス・商業ビルと地下バスターミナル整備

投資適性:東京駅前という立地が資産価値を裏付けます。オフィス需要が高く空室リスクが低い点、大型商業施設の新設で賑わいが増す点から、周辺の商業不動産投資に追い風です。

将来性:リニア中央新幹線開業により東京駅〜品川駅の都心南北軸が強化され、八重洲・日本橋方面の不動産価値向上が見込まれます。東京都も「国際ビジネス拠点」として支援しており、将来性は極めて高いエリアです。

日本橋エリアの再開発はなぜ注目されるのか?

日本橋は首都高速の地下化という国家的プロジェクトと連動した超長期再開発が進み、歴史と未来が融合する東京随一のエリアへと進化します。

主要プロジェクト:

  • 日本橋再生計画(第3ステージ):三井不動産主導。首都高地下化と連動した広域開発
  • 日本橋一丁目中地区:地上52階建て超高層ビル建設中(2025〜26年頃完成予定)
  • 日本橋一丁目東地区:超高層ビル2棟を2030年代後半まで段階的に開業予定

投資適性:金融機関や大企業本社が集積し空室率が安定的に低い市場です。「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」(2026年開業予定)など世界的ホテルの進出で集客力も増大。江戸から続くブランド力と現代的利便性を兼ね備え、資産価値が下がりにくいエリアです。

将来性:2035年前後の首都高地下化完成により日本橋川沿いの景観価値が飛躍的に向上します。2030年代後半まで続く超長期計画のため、段階的な価値向上が期待できます。

虎ノ門・麻布台エリアはどのような国際拠点になるのか?

虎ノ門・麻布台エリアは、麻布台ヒルズの開業により、ビジネス・外交・カルチャーが融合する国際的な「コンパクトシティ」として急速に進化しています。

主要プロジェクト:

  • 麻布台ヒルズ:2023年開業。高さ330mの森JPタワーなど3棟のタワー。約1,400戸の住宅、オフィス、ホテル、インターナショナルスクール、約6,000㎡の広場
  • 虎ノ門ヒルズエリア拡張:ビジネスタワー(2020年)、レジデンシャルタワー(2022年)、ステーションタワー(2023年、地下鉄新駅直結)

投資適性:オフィス賃料水準は都内トップクラスを維持する見通しで、収益不動産として魅力的です。麻布台ヒルズ内の高級レジデンスは都心最高級の居住空間として富裕層・外国人駐在員に人気があり、長期的にも高い資産価値を維持すると考えられます。

将来性:虎ノ門二丁目の再開発(高さ約265mのタワー等)や愛宕エリアの開発も予定されており、エリア全体の発展は継続します。新橋〜虎ノ門〜麻布台〜六本木に至る新しい都心軸の形成が期待されています。

渋谷エリアの再開発は投資家にとってどのような機会を提供するのか?

渋谷は10年以上にわたる連続的な再開発により、IT・クリエイティブ企業の集積地として不動産投資の期待利回りも良好なエリアへと進化しています。

主要プロジェクト:

  • 渋谷スクランブルスクエア:第II期の中央棟・西棟が2027年度完成予定
  • 渋谷サクラステージ:2023年竣工。オフィス・商業・サービスアパートメント・国際医療施設
  • 道玄坂一丁目駅前地区再開発:2027年竣工予定のオフィス・商業・ホテル超高層ビル

投資適性:大企業からスタートアップまで幅広いテナント需要があり、オフィスビル投資の期待利回りは良好です。新設された商業施設が集客好調なことから、商業系不動産の資産価値も安定しています。再開発に伴う防犯環境の改善で居住志向も高まっています。

将来性:2027年までに主要プロジェクトが概ね完成し、新たな都市景観と機能を備えた渋谷が完成形を迎えます。国内外からの投資資金が継続的に流入し、長期的に高い集客力と不動産価値を維持する見通しです。

新宿エリアの再開発にはどのような投資機会があるのか?

新宿は2040年頃まで続く超長期の再整備計画により、世界最高水準のビジネス拠点への再構築が進みます。不動産価格は将来を織り込んで上昇中ですが、再開発完了後のポテンシャルを考えれば上昇余地は残ります。

主要プロジェクト:

  • 新宿駅西口地区再開発:小田急百貨店旧館周辺の再開発。地上48階建て高層ビル等(2030年頃完成予定)
  • 新宿グランドターミナル構想:JR新宿駅ビル建替え・駅前広場再整備(2030年代半ばまで)
  • 東急歌舞伎町タワー:2023年4月開業。地上48階のエンタメ複合施設

投資適性:1日乗降客数約350万人という世界最大級のターミナル駅であり、商業不動産のテナント募集は極めて有利です。再開発で最新設備のビルが供給されれば、オフィスマーケットの活況が持続するでしょう。

将来性:2030年代半ばまでに新宿は「グランドターミナル」として大きく姿を変えます。長期計画であるため不動産市場への影響は段階的かつ持続的です。

六本木エリアの「第二六本木ヒルズ」計画はどう進んでいるのか?

六本木では森ビルによる第二六本木ヒルズ計画(延べ床面積約108万㎡)が進行中で、2030年頃に東京随一の高層スカイラインを持つ街区が誕生します。

主要プロジェクト:

  • 六本木五丁目西地区再開発:地上66階・70階建ての超高層ツインタワー(2025年着工、2030年竣工予定)。延べ床面積約108万㎡は初代六本木ヒルズ(約79万㎡)を凌ぐ規模

投資適性:六本木は不動産価格が高位安定しているエリアで、外資系企業やIT企業のオフィス需要が根強いです。土地の希少性から「再開発プレミアム」として周辺の取引価格が既に上昇傾向にあります。長期的にも国際的に通用する「プライムアセット」として評価される可能性が高いエリアです。

品川・高輪ゲートウェイエリアの開発はなぜ将来性が高いのか?

品川エリアはリニア中央新幹線の始発駅となる国家的な交通結節点であり、新駅と一体の街開発という他にないケースとして、再開発完了前の先行取得による値上がり益が期待できるエリアです。

主要プロジェクト:

  • 品川駅西口地区再開発:JR東日本・京急電鉄による再開発。2025年〜2036年にかけて順次整備
  • 高輪ゲートウェイシティ:車両基地跡地にオフィス・住宅・商業・文化施設の街区を形成。「Global Gateway Shinagawa」として位置付け

投資適性:高輪ゲートウェイ周辺には海外企業誘致やスタートアップ育成拠点構想があり、完成後の賃料水準上昇が見込まれます。山手線新駅直結という他にない利便性から居住希望者の殺到も予想されます。再開発完了前に物件を先行取得することで値上がり益を得るチャンスがあるエリアです。

将来性:2027年のリニア中央新幹線開業により、日本中・世界中から人が集まるターミナルとなります。日本の賃貸管理法規制の枠組みの中で、品川の地価・賃料は右肩上がりが予想されます。

中野・湾岸エリアの再開発にはどのような特徴があるのか?

都心5区に次ぐ潜在力を持つ中野や、都内最大級のニュータウンが誕生する晴海・湾岸エリアも、それぞれ異なる投資機会を提供しています。

中野駅周辺:中野サンプラザ跡地に地上61階・高さ約230m級の超高層複合ビルを建設予定(2028年度完成目標)。新宿に近接しながら価格に割安感があり、再開発マンションは値上がりしやすいエリアです。

晴海・湾岸エリア:HARUMI FLAG(全5,632戸、計画人口約12,000人)は都内最大級のニュータウンとして注目されています。分譲住戸の一次抽選倍率が平均10倍を超えるなど需要が殺到しました。都心直結のBRTや環状2号線の開通で都心への近接性が高まり、若年層の新しい住宅流入先として定着が見込まれます。

よくある質問(FAQ)

Q. 東京で最も投資適性が高い再開発エリアはどこですか?

投資目的により異なります。安定した収益を求めるなら東京駅周辺・虎ノ門、値上がり益を狙うなら品川・高輪ゲートウェイ、中長期の成長を見込むなら日本橋がそれぞれ有望です。

Q. 再開発エリアの不動産はいつ購入するのがベストですか?

再開発計画の発表後、工事着工前の段階が一般的には最も割安とされます。竣工に近づくほど「再開発プレミアム」が価格に反映されるため、早期の情報収集と判断が重要です。

Q. 居住目的で再開発エリアを選ぶ際のポイントは?

交通利便性の向上度合い、商業施設の充実度、防災性の改善、緑地・公共施設の整備計画を総合的に評価することが重要です。特に新駅開業や大型商業施設の開業は居住満足度を大きく左右します。

Q. 再開発による供給増はオフィス市場にリスクをもたらしますか?

2023〜2025年のオフィス竣工ラッシュにより一時的な空室率上昇は懸念されますが、最新スペックのビルへの需要は根強く、ハイグレード物件への置き換えが東京オフィス市場全体の競争力を高めると予想されています。

Q. 湾岸エリアのマンション投資にリスクはありますか?

埋立地ゆえの液状化リスクや高潮対策が課題ですが、東京都は高規格堤防整備を進めています。供給戸数が多いため短期的な需給バランスへの注意は必要ですが、長期では人口増加と街の成熟に伴い資産価値は安定すると見られています。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

INA&Associates株式会社 代表取締役社長。首都圏・近畿圏を中心に不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントを統括。収益不動産投資戦略と超富裕層向け不動産コンサルティングを専門領域とする。

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

合格・取得資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者