Skip to content
Real Estate Intelligence
COLUMN

賃貸のプロパンガスは変更できる?都市ガスとの違い・解約手順・費用を徹底解説|INA&Associates

賃貸物件でプロパンガスを変更する方法を徹底解説。都市ガスとの違い、解約手順、費用の比較など入居者・大家さん必見の情報をお届けします。INA&Associatesへご相談ください。

約5分で読めます

賃貸物件にはプロパンガスが導入されているケースが多く見られます。プロパンガスは都市ガスと比べて料金が高くなりがちで、変更を検討する方も少なくありません。本記事では、プロパンガスと都市ガスの違い、賃貸物件でのガス変更の可否、解約手順を解説します。

プロパンガスと都市ガスの違いとは?

住宅に用いられるガスは、プロパンガス(LPガス)と都市ガスの2種類です。それぞれの特徴を理解することで、最適なガス選択が可能になります。

プロパンガスの特徴

プロパンガスは液化石油ガス(LPG)の一種で、ボンベで各住宅に供給される方式です。集中プロパン(街区共用)と個別プロパン(各戸別設置)の2種類があります。

  • 空気より重い(ガス漏れ時は床面に溜まる)
  • 同体積で都市ガスの約2倍の熱量を持つ
  • 供給エリアの制限がなく、全国どこでも利用可能
  • 料金はガス会社が自由に設定できる「自由料金制」

都市ガスの特徴

都市ガスは天然ガスを主原料とし、地中のガス管を通じて供給されます。東京ガス・大阪ガス・東邦ガスの大手3社が全国供給量の約7割を占めています。

  • 空気より軽い(ガス漏れ時は天井付近に滞留)
  • ガス管が整備されたエリアのみ利用可能
  • 公共料金として料金が比較的安定している

なぜ賃貸物件選びでガスの種類に注目すべきなのか?

ガスの種類は月々の光熱費に大きく影響するため、賃貸物件選びの重要な判断材料です。

プロパンガスの料金が高い理由

プロパンガスが都市ガスより高い主な理由は以下の3つです。

  • 自由料金制:ガス会社が独自に価格を設定できる
  • 配送コスト:ボンベの配送・交換に人件費と輸送費がかかる
  • 無償貸与契約:設備費用がガス代に上乗せされていることがある

一般的に、プロパンガスの月額料金は都市ガスの1.5〜2倍になると言われています。

賃貸物件でプロパンガスを変更することは可能か?

結論として、入居者の一存でプロパンガス会社を変更することは基本的にできません。ガス会社との契約は物件のオーナー(大家さん)が行っているためです。

大家さんに相談する方法

ガス料金が高すぎると感じた場合は、まず大家さんや管理会社に料金の見直しやガス会社の変更を相談しましょう。以下のポイントを伝えると効果的です。

  • 現在のガス料金と地域の相場との比較データ
  • 他のガス会社からの見積もり
  • ガス代の高さが退去理由になり得ることの示唆

プロパンガス会社の変更手順(オーナー向け)

  1. 現在のガス会社との契約内容(無償貸与契約の有無、残存期間)を確認
  2. 複数のガス会社から見積もりを取得
  3. 違約金の有無と金額を確認
  4. 新しいガス会社と契約し、切り替え工事を実施

プロパンガスから都市ガスへの切り替えは可能か?

都市ガスの供給エリア内であれば、プロパンガスから都市ガスへの切り替えが可能です。ただし、以下の条件を満たす必要があります。

  • 物件が都市ガスの供給エリア内にあること
  • 前面道路にガス本管が埋設されていること
  • 引き込み工事の費用(10〜20万円程度)を負担できること
  • ガス機器の交換費用(都市ガス用機器への買い替え)を負担できること

プロパンガスの解約手順とは?

プロパンガスの解約は、以下の手順で進めます。

解約の流れ

  1. 契約中のガス会社に解約の意向を伝える(検針票や領収書に連絡先が記載)
  2. 解約日を決定(1週間〜10日前が目安
  3. ガスボンベとメーターの撤去日を調整
  4. 撤去完了で解約手続き完了

新規ガス会社への切り替え時

新たなガス会社に切り替える場合は、新規ガス会社が旧ガス会社への解約通知や撤去依頼を代行してくれるケースがほとんどです。申込書と委任状を提出すれば、あとは任せられます。

ガス料金を節約するためのポイントとは?

ガス会社の変更が難しい場合でも、日常的な工夫でガス代を抑えることは可能です。

  • 給湯温度の適正化:必要以上に高い温度設定を避ける
  • 追い焚きの回数を減らす:家族の入浴時間を揃える
  • 節水シャワーヘッドの導入:ガス使用量を20〜30%削減可能
  • 追い焚き機能の効率的な利用:保温シートの活用

よくある質問(FAQ)

Q. 入居者がプロパンガス会社を変更できますか?

A. 基本的にできません。ガス会社との契約は大家さんが行っているため、変更を希望する場合は大家さんに相談が必要です。

Q. プロパンガスと都市ガスでは月額料金にどのくらい差がありますか?

A. 地域やガス会社により異なりますが、一般的にプロパンガスは都市ガスの1.5〜2倍の料金です。

Q. プロパンガスの解約に違約金はかかりますか?

A. 無償貸与契約を結んでいる場合、契約期間内の解約では残存分の違約金が発生する可能性があります。

Q. 都市ガスが利用できないエリアの対策は?

A. 複数のプロパンガス会社から見積もりを取り、適正な料金の会社を選ぶことが重要です。オール電化への転換も選択肢の一つです。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

保有資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者