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宅地造成工事にかかる費用の相場とは?土地オーナーが知るべきコスト構造と節約ポイント

宅地造成工事の費用相場を国税庁データで解説。整地・切土・盛土・地盤改良の各コストと、土地オーナーが造成費を安く抑える2つのポイントを紹介。

最終更新: 約3分で読めます

相続した土地や遊休地を活用しようとした際に、まず直面するのが宅地造成工事のコスト問題です。宅地造成工事は数百万円規模の費用が発生することも多く、土地オーナーとして費用構造を正確に把握することが投資判断の前提になります。

宅地造成工事とは何か?

宅地造成工事とは、土地を住宅地として利用可能な状態に変える形質変更工事のことです。主に以下の状況で必要になります。

  • 変形した土地
  • 高低差が激しい土地
  • 地盤が軟弱な土地(元農地・沼地など)

宅地造成工事の費用はどのくらいかかるのか?

費用は土地の状況・地域・業者によって大きく異なりますが、国税庁「市街地農地等の評価に係る宅地造成費」が公的な参考値として活用できます。

主な工事項目と費用

  • 整地費:700円/㎡(東京・千葉・神奈川・埼玉)
  • 伐採・伐根費:1,000円/㎡
  • 地盤改良費:1,600円/㎡
  • 土盛費(盛土):6,900〜7,000円/㎡
  • 土止費(止土・擁壁):75,500〜76,200円/㎡

傾斜地では角度に応じてさらに費用が増加し、15〜20度の傾斜では50,000〜50,300円/㎡に達します。工事廃棄物(コンクリート塊・伐根した木・切土)の処分費用も別途発生します。

特に費用がかさむ工事

盛土・止土(擁壁工事)は単価が高く、工法によって大きな差が生じます。依頼先によって工法が変わるため、複数社の見積比較が必須です。

宅地造成工事を安くするためのポイントとは?

1. 土地の条件を事前に確認・選別する

これから土地を購入する場合は、高低差・樹木・地盤の状況を確認して造成費が少ない土地を選ぶことでコスト削減ができます。元沼地・湿田は地盤改良が必要になるため避けるか、その費用を織り込んで取得価格を交渉することが重要です。

2. 建築業者経由ではなく造成専門業者に直接発注する

建築業者に造成工事を依頼すると、工事費の約20%の仲介手数料が上乗せされます。宅地造成工事業者に直接依頼することで、このマージンを削減できます。

造成費用の投資対効果の観点では、賃料設定が資産価値に与える影響も合わせて検討することをお勧めします。

FAQ

Q. 宅地造成工事が不要なケースはありますか?
最初から宅地として適した平坦な土地であれば、整地と伐採のみで建築可能な場合があります。ただし地盤調査は必ず実施してください。
Q. 国税庁の宅地造成費はどこで確認できますか?
国税庁ホームページで「市街地農地等の評価に係る宅地造成費」として都道府県別に公表されています。相続税申告にも使用する公的データです。
Q. 擁壁工事が必要かどうかはどうやって判断しますか?
盛土・切土の高さが2mを超える場合や傾斜地では一般的に擁壁が必要です。建築確認申請の段階で確認が必要になります。
Q. 農地を宅地に転用する場合、造成工事以外に何が必要ですか?
農地法に基づく農地転用許可申請が必要です。市街化調整区域の農地は転用が制限されるため、まず行政に確認してください。
Q. 造成工事の廃棄物処理費はどのくらいですか?
工事規模や廃棄物の種類によって異なりますが、一般的に工事費全体の5〜10%程度を見込んでおくと安心です。
Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

INA&Associates株式会社 代表取締役社長。首都圏・近畿圏を中心に不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントを統括。収益不動産投資戦略と超富裕層向け不動産コンサルティングを専門領域とする。

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

合格・取得資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者