店舗付き住宅は、1階が店舗・上階が住居というハイブリッド型の不動産です。従来の事業用専門賃貸に比べてリスクが分散され、収益安定性が高いことから不動産投資家の注目を集めています。
店舗付き住宅とは何か?
店舗付き住宅とは、主に1階部分が事業用店舗、その上階が賃貸住居となっているミクストユース(複合用途)物件です。事業用と住居用の賃料収入を同時に得られる点が特徴で、空室リスクの分散にも有効です。
賃貸オーナーにとってのメリットとは?
内装費がかからない
店舗スペースは内装を施さずに引き渡すスケルトン渡しが基本です。退去時の原状回復義務を借主に負わせる特約も設定可能で、オーナーの修繕負担を大幅に削減できます。
空室対策につながる
コンビニ・ドラッグストア・飲食店などのテナントが入ることで住居部分の利便性も向上し、入居者へのアピールポイントになります。空室率の低下が期待できます。
高額の保証金設定と償却が可能
住居用は通常1ヶ月分の敷金ですが、店舗部分では6〜12ヶ月分の保証金設定が可能です。さらに保証金の一部を償却金として設定することで、退去時に返還不要な収入として計上できます。
借主側のメリットとは?
- 通勤コスト・時間ゼロ:住居と店舗が同じ建物内のため移動不要
- 店舗家賃ゼロ:店舗スペースの追加家賃が不要(住居家賃のみ)
- 休憩・仮眠室の確保:24時間営業や多スタッフ体制にも対応しやすい
- 余剰スペースを在庫保管に活用:小売業に特に有効
- 転貸による副収入:店舗を第三者に貸してテナント収入を得ることも可能
店舗付き住宅の注意点とは?
オーナーが借主に説明すべき主な注意点は以下の3点です。
- 音の問題:住居から店舗・その逆方向に音が漏れる可能性がある
- オンとオフの切り替えが難しい:同じ敷地内での生活・仕事の分離には意識的なルール作りが必要
- 家族構成変化への対応が難しい:気軽に住まいを変えられないため、長期経営意欲のある借主に向いている
混合用途物件の収益性分析については賃料設定が売却価格を左右する理由も参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 店舗付き住宅は一般の賃貸物件より高利回りですか?
一般的に事業用テナントは住居用より高い賃料設定が可能なため、適切な条件で契約できれば高利回りが期待できます。ただし空室リスクも事業用の方が高い場合があります。
Q2. 保証金の償却設定はどのくらいが妥当ですか?
一般的に保証金の10〜30%程度が償却金として設定されるケースが多いです。地域の相場・業種・賃料水準に応じて設定しましょう。
Q3. テナントが退去した場合の修繕は誰が負担しますか?
スケルトン渡しの場合、原状回復(スケルトン状態への戻し)は借主負担とする特約が有効です。ただし契約書への明記が必須です。
Q4. 住居部分と店舗部分で契約を別々にすることはできますか?
はい。住居部分と店舗部分で別々の契約書を作成することが可能です。それぞれ適切な条件・期間を設定しましょう。
