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リノベーション賃貸で空室リスクを下げる|オーナーが知るべきメリット・デメリットと物件選定のポイント

リノベーション賃貸は空室リスク低減と収益改善に有効。オーナー視点でメリット・デメリット・耐震・防音・水回りのチェックポイントを徹底解説します。

最終更新: 約6分で読めます

築年数が経過した賃貸物件の空室が埋まらない——そんな悩みを持つオーナーにとって、リノベーションは有力な解決策です。居住スペースを一新することで入居者にとって魅力ある物件に生まれ変わり、空室リスクの低減と安定収益の確保につながります。今回はリノベーション賃貸のオーナー視点でのメリット・デメリット、そして物件選定・リノベーション実施時の重要ポイントを解説します。

リノベーション賃貸とは何か?なぜ今注目されているのか?

リノベーション賃貸とは、既存の建物に大規模な改修を加えて居住スペースの価値を高めた賃貸物件のことです。建て替えではなく既存建物を活かすため、コストを抑えながら高い付加価値を実現できる点が特徴です。

建築費の高騰が続く中、新築物件の価格は上昇する一方です。入居者にとっては「新築同等の内装・設備を、新築より安い家賃で借りられる」リノベーション賃貸の魅力は高まっています。オーナーにとっても、収益を最大化する差別化戦略としてリノベーションが注目されています。

オーナーにとってのメリットは何か?

リノベーション賃貸はオーナーにとって多くのメリットをもたらします。

空室リスクの低減

物件の魅力が向上することで、入居者が決まりやすくなります。築年数が経過しても空室率を下げられることは、安定したキャッシュフローに直結します。

家賃水準の維持・向上

同築年の未改修物件と比べ、リノベーション済み物件は高めの家賃設定が可能です。老朽化に伴う家賃下落を防ぎ、収益を守ることができます。

資産価値の維持

定期的なリノベーションは建物の物理的・機能的な劣化を抑え、長期的な資産価値の維持につながります。将来の売却時にも有利に働く可能性があります。

入居者ターゲットの拡大

デザイン性の高いリノベーション物件はデザイン重視の単身者・DINKS層に訴求しやすく、従来とは異なる入居者層を獲得できます。

リノベーション賃貸のデメリットと注意点は?

メリットが多い一方、オーナーが把握しておくべきリスクも存在します。

耐震基準の問題

1981年6月以前に竣工した建物は、現行の新耐震基準(震度6〜7に対応)を満たしていない可能性があります。リノベーション前に耐震診断を実施し、必要に応じて耐震補強工事を行うことが入居者への安全担保と資産価値維持の観点から重要です。

防音性能の低下リスク

フローリングへの変更や壁・押し入れの撤去など、リノベーション工事の内容によっては防音性が低下することがあります。集合住宅では上下階・隣室への騒音トラブルが入居者満足度を大きく下げる要因となるため、防音対策を考慮した設計が必要です。

配管・水回りの老朽化リスク

建物構造壁や基礎部分に配管が通っている場合、リノベーション時に配管交換ができないケースがあります。古い配管のまま内装だけを新しくすると、後から臭いや水漏れトラブルが発生する可能性があります。リノベーション前に給排水管の状態を確認しましょう。

オーナーが物件・リノベーション内容を見極めるポイントは?

竣工年で耐震基準を確認する

現行の建築基準法は1981年6月施行です。竣工が同月以降の物件であれば現行耐震基準に対応しています。それ以前の物件でも、耐震補強工事の実施記録があれば問題ありません。施工証明書・検査記録を確認しましょう。

水回りの状態を内見で詳細チェックする

水量・排水の流れ・湿気・カビの有無・配管の素材と年数など、水回りは徹底的に確認します。内装の美しさに目を奪われず、見えない部分の状態を重視することが長期的なトラブル回避につながります。

リノベーションコストと家賃上昇効果のバランスを試算する

リノベーションへの投資額と、それによる家賃上昇・空室率改善の効果を定量的に試算することが重要です。防水工事などの大規模修繕コストとリノベーションを組み合わせて計画する場合は特に、総投資額と回収期間を試算した上で判断しましょう。

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よくある質問(FAQ)

リノベーション費用の目安はいくら?

部屋全体のフルリノベーションで1部屋あたり200〜500万円、水回りのみの部分リノベーションで50〜150万円が一般的な目安です。築年数・広さ・工事内容によって大きく異なります。

リノベーション後の家賃はどのくらい上げられる?

同築年・同エリアの未改修物件比で10〜20%程度の上乗せが可能なケースが多いです。デザイン性の高い物件や設備グレードの高い物件では、それ以上の差別化ができる場合もあります。

リノベーション中の空室期間はどう対処する?

工事期間中は賃料収入が途絶えるため、工事期間の見積もりと資金計画をしっかり立てることが重要です。繁忙期(1〜3月)の入居に合わせて工事完了するタイミングを逆算する計画が有効です。

築古物件でもリノベーションする価値はある?

立地さえ良ければ築古物件でもリノベーション後の需要は十分見込めます。ただし耐震・配管の状態を先に確認し、大規模な補強が必要な場合は費用対効果を慎重に判断してください。

入居者がいる状態でのリノベーションは可能?

基本的に退去後に実施します。入居者が退去した際にリノベーションを実施する「退去時リノベーション」は計画的に進めやすく、コストも管理しやすいためおすすめです。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

INA&Associates株式会社 代表取締役社長。首都圏・近畿圏を中心に不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントを統括。収益不動産投資戦略と超富裕層向け不動産コンサルティングを専門領域とする。

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

合格・取得資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
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  • 競売不動産取扱主任者
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