「長期優良住宅」の認定を受けることで住宅ローン控除の拡大や税制優遇を受けられますが、申請には費用と手間がかかります。長期優良住宅の申請費用の内訳・手続きの流れ・コストを上回るメリットがあるかどうかを解説します。
長期優良住宅とは何か?認定の基準
長期優良住宅とは、耐震性・省エネルギー性・バリアフリー性・維持管理のしやすさなど9つの審査項目において基準を満たし、行政から認定を受けた住宅です。建物の着工前に申請を行い、基準を満たせば認定されます。
長期優良住宅の申請費用はいくらかかるか?
申請費用は所管行政庁(自治体)によって異なります。審査内容の範囲によっても変わります。
2階建て戸建て住宅の申請費用
- 長期使用構造等のみ審査:35,648円(建築確認と併願の場合も同額)
- 居住環境配慮以外を審査:50,926円(建築確認と併願の場合は45,833円)
- 全て審査:61,111円(建築確認と併願の場合は56,018円)
3階建て・地下1階がある戸建て住宅
- 長期使用構造等のみ審査:50,926円
- 居住環境配慮以外を審査:66,204円
- 全て審査:76,389円
代行申請を依頼するとどれくらいかかるか?
ハウスメーカーや工務店に代理申請を依頼する場合、手数料が上乗せされ総額で約20〜30万円程度が一般的です。自分で申請することも可能ですが、「長期優良住宅建築等計画書」の作成は専門知識が必要で難易度が高く、着工前に認定を取得しなければならないため、建築依頼先への委託が一般的です。
長期優良住宅を建てるメリットとは?費用対効果を検討する
住宅ローン控除の拡充
長期優良住宅は通常の住宅より住宅ローン控除の借入限度額が高く設定されています。ただし所得税・住民税の納税額によって控除の恩恵は変わるため、高所得・高額ローンの方ほどメリットが大きいです。
補助金制度の活用
「地域型住宅グリーン化事業」では長期優良住宅の認定を受けた木造住宅に最大110万円の補助金が交付されます(国土交通省採択の中小工務店での建設・地域材使用等の要件あり)。
長期優良住宅の認定取得は、不動産投資の総合力の一環として法令・制度の理解が欠かせません。
よくある質問(FAQ)
Q. 長期優良住宅の認定は中古住宅でも取得できますか?
既存住宅の長期優良住宅化リフォームに対する認定制度も存在します。「長期優良住宅化リフォーム推進事業」として補助金制度もあります。
Q. 認定を受けると維持管理の義務はありますか?
長期優良住宅の認定を受けると、定期点検・メンテナンス記録の保管が義務付けられます。管理計画書の策定と実行が求められます。
Q. 長期優良住宅の申請にかかる期間はどれくらいですか?
自治体によりますが、一般的に申請から認定まで1〜3ヶ月程度かかります。着工前に認定が必要なため、建築スケジュールを逆算して早めに手続きを開始することが重要です。