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2026年版 枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業とは?3街区の現状と賃貸経営への影響を解説

枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業の3街区の現状(第3工区「ステーションヒル枚方」2024年5月竣工、北口駅前広場2026年2月末完成予定など)と、賃貸オーナーが今すべき準備を公式情報で解説します。

最終更新: 約5分で読めます

2026年版 枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業とは?3街区の現状と賃貸経営への影響を解説

枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業は、枚方市駅周辺の交通・回遊・防災機能を3街区(第1工区・第2工区・第3工区)に分けて段階的に更新する事業です。2024年5月には第3工区の中核施設「ステーションヒル枚方」が竣工し、駅前広場や公共空間の整備も最終段階に入りました。完成局面に入った今、賃貸経営の前提条件がどう変わるかを、公式情報ベースで整理します。

枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業 全体完成イメージ
枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業の全体完成イメージ(出典:枚方市「枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業(全体完成イメージ)」

この記事のポイント

  • 3街区構成。第3工区は2024年5月に「ステーションヒル枚方」が竣工済み。第1・第2工区も完成段階で、北口駅前広場は2026年2月末完成予定です。
  • 総事業費は約433億円規模。京阪グループ(京阪ホールディングス・京阪電気鉄道・京阪電鉄不動産)が参加組合員として中核を担います。
  • 駅前再整備の効果は、賃料そのものより「空室期間の短縮」と「募集競争力」に先に出やすい傾向があります。
  • オーナー実務では、第3工区の業態構成や歩行者導線を踏まえ、保有物件の改修優先順位と出口戦略を同時に設計することが重要です。

枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業とは?

本事業は、枚方市駅周辺の公共施設整備と民間開発を一体で進める第一種市街地再開発で、駅前広場や区画道路の再整備、複合用途の導入、歩行者回遊性や防災性の向上が柱になっています。施行は枚方市駅周辺地区市街地再開発組合(2020年3月26日設立)。京阪ホールディングス、京阪電気鉄道、京阪電鉄不動産は参加組合員として参画しています。

3街区の概要と現状(2026年5月時点)

枚方市の公表資料に基づき、各街区の規模・用途・状況を整理します。

項目第1工区第2工区第3工区
敷地面積約1,450㎡約4,950㎡約13,500㎡(含む駅前広場約1,550㎡)
延床面積約5,850㎡約8,850㎡約93,770㎡
階数地上6階・地下1階地上14階地上29階(駅前棟は地上4階)
主要用途店舗(クリニック・物販・飲食)店舗・住宅店舗・事務所・ホテル・住宅・公共施設
状況完成完成2024年5月31日竣工(ステーションヒル枚方)

第3工区の「ステーションヒル枚方」は、商業約23,500㎡(1〜4階)、オフィス約6,800㎡、ホテル139室(カンデオホテルズ大阪枚方)、賃貸住宅202戸を含む複合施設です。北口駅前広場は計画面積約12,400㎡(うち約10,000㎡が一体整備)で、2026年2月末の完成が見込まれています。

なぜ枚方市駅 再開発が重要なのか?

結論として、駅前の使い勝手が変わる再開発は、賃貸需要の「母数」と「質」の両方に影響するからです。私たちが現場で見る傾向でも、駅前動線が改善したエリアでは、同水準の賃料でも内見数と成約率が改善しやすくなります。枚方市駅は、第3工区の竣工と北口駅前広場の整備によって、まさにこの「母数と質」が同時に動く局面に入りました。

オーナー実務への影響は?

まず想定すべきは、競争軸が「家賃の安さ」から「生活動線との親和性」へ移ることです。駅徒歩分数だけでなく、新しい広場や歩行ネットワークの更新で、体感距離が変わるからです。むしろここで重要なのは、人財を活かした運営です。管理現場の提案力が高い物件ほど、再開発局面で評価差が出ます。

  • ステーションヒル枚方のテナント構成(商業・ホテル・オフィス・住宅)が、周辺の用途需要のベンチマークになります。
  • 北口駅前広場の動線が確定すると、改札からの「歩きやすい方向」が変わり、視認性・到達性の評価軸が更新されます。
  • 第1・第2工区の店舗・住宅構成が、近接エリアの単価感とテナントニーズに直接影響します。

オーナーが今とるべき準備

第一に、修繕・改修の優先順位を「内見導線に効く項目」から見直してください。第二に、募集写真と訴求文を駅前再整備後の生活像(駅前広場・複合施設)に合わせて更新してください。第三に、出口戦略は3年単位で複線化してください。短期判断より持続可能な成長を選ぶ姿勢が、結果的に資産防衛につながります。

INAの見解

再開発局面では、建物だけでなく運営チームの質が成果を左右します。だからこそ、私は「コスト削減」より「人財投資」を優先した運営設計を推奨します。信頼と正直さを軸に、メリットだけでなくリスクも開示しながら計画を立てることが、長期で見て最も強い経営判断です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 第3工区はもう完成しているのですか?

A. はい。第3工区の中核施設「ステーションヒル枚方」は2024年5月31日に竣工しています。商業・オフィス・ホテル・住宅を含む複合施設です。

Q2. 北口駅前広場はいつ完成しますか?

A. 公表情報では2026年2月末の完成予定です。広場面積は計画約12,400㎡で、駅前の歩行者動線が大きく変わります。

Q3. 再開発で家賃はすぐ上がりますか?

A. 家賃が短期で一律上昇するとは限りませんが、募集競争力の改善で空室期間が短くなる可能性は高まります。

Q4. 小規模物件でも再開発の恩恵はありますか?

A. あります。駅前動線の改善は規模より立地の使われ方に効くため、小規模物件でも成約率改善が期待できます。

引用・参考資料

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

INA&Associates株式会社 代表取締役社長。首都圏・近畿圏を中心に不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントを統括。収益不動産投資戦略と超富裕層向け不動産コンサルティングを専門領域とする。

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

合格・取得資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者