オフィス移転時に避けて通れないのがA工事・B工事・C工事の区分です。特にB工事は、借主が費用を負担するにもかかわらず業者を選べないため、最もトラブルが多い区分です。各工事区分の違いとコスト削減策を解説します。
A工事・B工事・C工事の違いとは?
| 区分 | 内容 | 発注者 | 費用負担 |
|---|---|---|---|
| A工事 | ビル本体(外壁・共用トイレ・エレベーター・消防設備等) | オーナー | オーナー |
| B工事 | テナント区画内だがビル全体に関わる設備(空調・防水・分電盤・排水・排気) | オーナー指定業者 | 借主 |
| C工事 | テナント内部(クロス張替え・配線・照明・電話工事等) | 借主が選定 | 借主 |
なぜB工事がトラブルになりやすいのか?
B工事は借主が費用を負担するのに業者を選べないという構造的な問題があります。見積もりを確認せずに契約してしまうと、予算の倍近い金額を提示されるリスクがあります。
- オーナー指定業者のため価格交渉がしにくい
- 契約後の変更や解約は困難
- 対策:契約前にB工事の見積もりを必ず取得すること
B工事に含まれる主な5つの設備とは?
- 分電盤:テナントごとに設置され、漏電検知・電気使用量管理の役割
- 空調設備:ビル衛生管理法で必要とされる設備。ビル全体に関わるためB工事
- 排水設備:年1回の法定点検義務あり。不具合は悪臭や汚水逆流の原因に
- 防水設備:建物の構造劣化防止に不可欠。定期メンテナンスが重要
- 排気設備:建築基準法で基準が定められている
FAQ
Q. B工事をA工事に変更してもらうことは可能ですか?
交渉次第で可能な場合があります。特にビル全体の資産価値に関わる工事はオーナー負担にできる場合があるので、積極的にかけあってみましょう。
Q. C工事の割合を増やすにはどうすればいいですか?
工事区分はビルによって異なります。契約前に工事区分表を確認し、C工事の範囲を広げる交渉を行いましょう。
Q. B工事の費用相場はどのくらいですか?
工事内容や規模によりますが、一般的にC工事の1.5〜2倍程度の費用がかかることがあります。