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COLUMN

足場の種類と特徴を解説|大規模修繕の費用を抑えるポイント

大規模修繕に必要な足場の種類・特徴・費用相場を解説。単管・くさび式・枠組・次世代足場の違いや、コストを抑える業者選びのポイントも紹介。INA&Associatesへご相談ください。

最終更新: 約5分で読めます

建物の新築や大規模修繕工事に欠かせない足場ですが、足場代は工事費用全体の約2割を占めると言われています。この記事では、足場の重要性・種類・費用相場から、費用を抑える方法や業者選びのポイントまで詳しく解説します。

足場工事はなぜ必要なのか?

足場とは、高所作業を安全かつ効率的に進めるための仮設設備です。労働安全衛生規則では、高さ2m以上の作業で危険がある場合は足場の設置が義務づけられています。

足場の2つの重要な役割

作業員の安全確保:脚立やはしごに比べて安定性が高く、横方向への移動も容易なため、安全かつ効率的に作業を進められます。

施工品質の安定:足場があることで適切な圧力をかけた塗装が可能になり、仕上がりの品質が向上します。

新築と改修の足場工事の違い

新築では完成形をイメージして足場を組む必要があり、改修では既存の建物に制約されるため搬入が難しくなります。施工時間は一般的に改修の方が長くかかる傾向にあります。

足場にはどんな種類があるのか?

足場には多くの種類があり、建物の規模・形状・用途に応じて使い分けられます。

単管足場

単管とクランプを組み合わせて作る、最もシンプルな足場です。限られたスペースでも組めるため、住宅密集地や低層の工事に多く使われます。コストは安いものの、強度は他の足場より劣ります。

くさび式足場

支柱のくさびポケットにハンマーで部材を打ち込んで組み立てる足場です。人力で組めるため、複雑な形状の建物にも対応可能で、近年のスタンダードです。ハンマーの打ち込み音がデメリットですが、一般的な戸建てで6〜8時間程度で完成します。

枠組足場

ジャッキや筋交いなどの部材を組み立てる足場です。作業床が広く、軽くて強度が高いのが特徴です。ボルトと番線で組み立てるためハンマー不要で騒音が少ないですが、工期がかかります。

移動式足場

車輪がついたタワー型の足場で、作業したい場所にピンポイントで移動できます。移動後は必ずブレーキをかけることが重要です。

吊り足場

建築物から吊り下げるタイプの足場で、高速道路のメンテナンスなど地面から足場を組めない場所で使用されます。

張り出し足場

作業スペースが狭い現場や地面が不安定な場所で活躍する足場です。建物の外側に張り出し材を取り付け、その上に足場を設置します。

手すり先行足場

手すりを先行して設置する足場で、墜落防止に最も効果的な工法です。組み立て・解体時にも手すりがある状態で作業できます。

次世代足場

従来の足場の課題(狭い・重い・揺れる・騒音)を解消した最新規格の足場です。コスト削減と簡易的な組み立て・解体を実現し、大幅な工期短縮が可能です。

足場工事の費用相場はいくらか?

足場の組み立て・解体・運搬にかかる費用は、1平方メートルあたり700〜1,000円程度が相場です。

計算式:足場費用 = 足場架面積 × 平米単価

足場架面積 = (建物の外周 + 8m)× 家の高さ

例えば、外周30mの2階建て住宅(高さ6m)の場合:(30+8)× 6 = 228平方メートル × 1,000円 = 約228,000円となります。

修繕工事費全体の約2割を占めるため高額ですが、安易なコストカットは施工品質や安全性に影響するため避けましょう。

足場費用を抑えるにはどうすればよいか?

以下の4つのポイントで、適正な範囲内で費用を抑えられます。

相見積もりを行う

複数の業者から見積もりを取ることで、適正価格を把握し競争原理を働かせましょう。「一式」とまとめられた見積書には注意し、明細の確認を求めましょう。

「足場無料」に注意

足場費用が無料になることは現実的にありえません。足場を無料にした分、他の施工費に上乗せされているケースがほとんどです。総額で比較しましょう。

修繕工事をまとめて依頼する

外壁塗装・屋根・防水工事などをまとめて実施すれば、足場を組む回数を1回で済ませられます。

管理会社に任せきりにしない

管理会社だけに業者選定を任せると、中間マージンが発生し費用が高額になるケースがあります。管理組合が主導で業者を選定し、相見積もりを取ることが重要です。

足場業者の選び方とは?

信頼できる足場業者を見極めるための5つのポイントです。

  • 得意な足場の確認:所有物件に適した工法の実績がある業者を選ぶ
  • 施工実績のチェック:過去の施工例やベテラン作業員の在籍状況を確認
  • コミュニケーション力:定期的な現場報告やスケジュール確認をしてくれるか
  • 安全対策:安全基準の遵守状況や過去の事故歴を確認
  • 損害保険の加入:万が一の事故に備えた保険加入の有無を確認

よくある質問(FAQ)

Q. 足場費用の相場はいくらですか?

1平方メートルあたり700〜1,000円程度です。30坪程度の2階建て住宅の場合、足場だけで10万〜20万円以上かかるのが一般的です。

Q. 足場工事の期間はどのくらいですか?

くさび式足場の場合、一般的な戸建て住宅で6〜8時間程度です。建物の規模や形状によって変動します。

Q. 足場は修繕のたびに組む必要がありますか?

はい、足場は仮設設備のため、工事完了後に撤去されます。修繕工事をまとめて依頼することで、足場を組む回数を減らして費用を抑えられます。

Q. 次世代足場は従来の足場と何が違いますか?

従来の足場の課題であった狭さ・重さ・揺れ・騒音を解消し、作業工程の削減と大幅な工期短縮を実現した最新規格の足場です。手すり先行工法にも対応しています。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

INA&Associates株式会社 代表取締役社長。首都圏・近畿圏を中心に不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントを統括。収益不動産投資戦略と超富裕層向け不動産コンサルティングを専門領域とする。

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

合格・取得資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者