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COLUMN

大阪でアパート経営は儲かる?エリア別利回りシミュレーションと成功戦略

大阪でアパート経営を始めるなら利回りはどのくらい?梅田・難波・天王寺・肥後橋など主要エリア別の利回り目安、新築vs中古の比較、大阪特有の空室対策まで、関西の不動産会社が実務視点で解説します。

約6分で読めます

「大阪でアパート経営を始めたいが、実際にどのくらいの利回りが見込めるのか?」——これは不動産投資を検討する方から最も多く寄せられる質問の一つです。

大阪は東京に次ぐ国内第2の不動産市場であり、2025年の大阪・関西万博、うめきた2期開発、IR誘致など大型プロジェクトが相次ぐ注目エリアです。本記事では、大阪に本店を構えるINA&Associates株式会社が、エリア別の利回り目安、実質利回りのシミュレーション、大阪特有の投資戦略を実務視点で解説します。

大阪のアパート経営、利回りの全体像

まず、大阪におけるアパート経営の利回り水準を全国と比較してみましょう。

エリアワンルーム表面利回りファミリー表面利回り
東京23区4.0〜4.5%4.2〜4.8%
大阪市内5.0〜5.5%5.2〜5.6%
横浜5.0〜5.3%5.2〜5.5%
名古屋5.2〜5.5%5.3〜5.7%
福岡5.3〜5.6%5.4〜5.7%
地方都市7.0〜10.0%7.0〜11.0%

大阪は東京より利回りが約1%高い一方で、賃貸需要も安定しています。利回りと空室リスクのバランスが取りやすいのが大阪の強みです。

大阪主要エリア別|利回りの目安と特徴

梅田・北区エリア

  • 表面利回り:4.5〜5.5%
  • 特徴:うめきた2期開発で再開発が進行中。単身者・ビジネスパーソン需要が強い
  • 向いている物件:ワンルーム〜1LDK、築浅マンション
  • 注意点:物件価格が高いため利回りは控えめ。将来のキャピタルゲイン狙いも視野に

難波・中央区エリア

  • 表面利回り:5.0〜6.0%
  • 特徴:インバウンド回復で商業活力が復活。若年層・外国人居住者の需要あり
  • 向いている物件:ワンルーム、コンパクトマンション
  • 注意点:繁華街に近い物件は騒音リスクも。ターゲット層の明確化が重要

天王寺・阿倍野エリア

  • 表面利回り:5.5〜6.5%
  • 特徴:あべのハルカス開業以降、再開発が進行。ファミリー層の需要も強い
  • 向いている物件:2LDK〜3LDK、ファミリー向けアパート
  • 注意点:エリア内でも駅距離による需要差が大きい

肥後橋・西区エリア

  • 表面利回り:5.0〜6.0%
  • 特徴:オフィス街と住宅街が共存。都心でありながら落ち着いた住環境が評価されている
  • 向いている物件:単身〜DINKS向け1K〜1LDK
  • 注意点:靭公園周辺は人気が高く競合も多い。差別化が鍵

新大阪・淀川区エリア

  • 表面利回り:5.5〜7.0%
  • 特徴:新幹線アクセスの利便性。出張族・転勤者の需要が安定
  • 向いている物件:ワンルーム〜1LDK、家具付き物件
  • 注意点:北側は工場跡地も多く、立地の見極めが重要

堺・南大阪エリア

  • 表面利回り:7.0〜9.0%
  • 特徴:物件価格が安く高利回り。ファミリー層の実需が中心
  • 向いている物件:2LDK〜3LDK、築古リノベーション物件
  • 注意点:空室リスクは大阪市内より高い。管理会社の選定が成否を分ける

実質利回りシミュレーション|大阪で1棟アパートを購入した場合

シミュレーション条件

項目条件
物件価格5,000万円(大阪市内・築10年・8室)
購入諸経費400万円(登記・仲介手数料等)
家賃6万円/室
空室率10%(常時1室空室想定)
年間経費管理費・修繕積立・固定資産税・保険等 合計120万円

計算結果

利回り種類計算式結果
想定利回り576万円÷5,000万円×10011.5%
表面利回り518万円÷5,000万円×10010.4%
実質利回り(518万円−120万円)÷(5,000万円+400万円)×1007.4%

想定利回り11.5%でも、空室率と経費を考慮した実質利回りは7.4%まで下がります。投資判断は必ず実質利回りで行いましょう。

大阪のアパート経営で利回りを高める5つの戦略

①万博・IR効果を見据えたエリア選定

2025年大阪・関西万博の開催地である夢洲周辺、IR誘致が検討されるベイエリアは、今後の地価上昇が期待されます。現段階で割安な周辺エリアの物件を取得し、将来のキャピタルゲインと賃料上昇を狙う戦略が有効です。

②大阪特有の「ニーズ」に合わせた物件設計

大阪は全国平均と比較して単身世帯比率が高い傾向にあります。コンパクトな間取りでも設備を充実させた物件(無料Wi-Fi、宅配ボックス、浴室乾燥機)は、他物件との差別化になります。

③インバウンド需要の取り込み

大阪は訪日外国人数で東京に次ぐ第2位です。外国人入居者を受け入れる体制(多言語対応、家具付きプラン)を整えることで、空室期間を短縮し稼働率を高められます

④築古物件のリノベーション投資

大阪市内でも築30年超の物件は1,000万円台で取得可能なケースがあります。500〜800万円のリノベーション投資で実質利回り8%以上を実現した事例もあります。ただし、旧耐震基準の物件は構造面の確認が必須です。

⑤管理会社の選定で稼働率を最大化

利回りを維持するには空室期間を最短にすることが不可欠です。大阪エリアに精通した管理会社を選ぶことで、適正家賃の設定、迅速な入居者募集、トラブル対応の質が向上し、結果として利回りが安定します。

大阪と東京、どちらでアパート経営すべきか?

比較項目大阪東京
表面利回り5.0〜6.0%(市内)4.0〜4.5%(23区)
物件価格東京の6〜7割程度全国最高水準
空室リスクエリアにより差が大きい都心部は極めて低い
将来性万博・IR・うめきた開発で上昇期待安定成長
初期投資のしやすさ◎ 少ない自己資金で開始可能△ 高額な頭金が必要

初期投資を抑えて高い利回りを狙うなら大阪、安定性と流動性を重視するなら東京が適しています。投資目的と資金力に応じて判断しましょう。

利回り計算で見落としやすい3つの経費

  1. 原状回復費 — 退去のたびに発生。1室あたり10〜30万円が目安。年間経費に組み込んでいないケースが多い
  2. 広告費(AD) — 入居者募集時に仲介会社に支払う費用。家賃1〜2ヶ月分が相場
  3. 大規模修繕費 — 築15〜20年で外壁・屋上防水等の修繕が必要。1棟で数百万円規模になることも

これらを考慮しないと実質利回りが1〜2%低下する可能性があります。長期的な収支計画に必ず組み込みましょう。

まとめ

大阪でのアパート経営は、東京より高い利回りと将来的な成長ポテンシャルを兼ね備えた魅力的な投資先です。ただし、エリアごとに利回りと空室リスクは大きく異なるため、実質利回りでの正確なシミュレーションと、地域特性を熟知した管理体制が成功の鍵を握ります。

INA&Associates株式会社は大阪・肥後橋に本店を構え、関西エリアの不動産市場を熟知しております。エリア別の利回り分析から物件選定、賃貸管理まで一貫してサポートいたします。大阪でのアパート経営をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

保有資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者