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COLUMN

賃貸物件のコンセント増設方法とは?種類・容量・火災リスクまで徹底解説

賃貸物件でコンセントを増やす方法を専門家が解説。コンセントの種類や容量の計算方法、たこ足配線の火災リスクと安全対策まで網羅。コンセント不足に悩むオーナー・入居者必見。

約5分で読めます

賃貸物件で「コンセントが足りない」と感じたことはありませんか?スマホやタブレット、ゲーム機など個人が所有する電子機器の増加により、コンセント不足は多くの入居者が抱える悩みです。この記事では、コンセントの種類や容量の計算方法、増設の手段、たこ足配線の火災リスクと安全対策まで詳しく解説します。

なぜコンセント不足が起きるのか?

コンセント不足が起きる最大の原因は、個人が所有する電子機器の数が増えていることです。スマホ・タブレット・ゲーム機の充電に加え、加湿器やアロマディフューザー、間接照明など生活を豊かにする家電も増加しています。特に築年数の古い物件では、現代の生活スタイルに対応できるコンセント数が設置されていないケースが多く見られます。

賃貸物件で使われるコンセントの種類とは?

日本の賃貸物件で使われるコンセントには、主に以下の種類があります。それぞれの特徴を把握しておきましょう。

単相100V(一般的なタイプ)

単相100Vは、日本で最も普及しているコンセントです。差込口が2つあり、右側に電圧がかかり、左側は余分な電気を外に逃がすアース側となっています。

単相200V(高出力家電用)

単相200Vは、エアコンやオーブンレンジなどパワーが必要な家電に使用されます。100Vの約2倍の電圧があり、キッチンに設置されるケースが多いです。

アース付きコンセント

差込口が3つあるタイプで、感電・漏電・静電気の発生を防ぐ機能を持ちます。洗濯機や食洗機、電子レンジなどに取り付けが義務付けられています。

マルチメディアコンセント・防水コンセント・床用コンセント

テレビ用・LAN用コンセントが一体化したマルチメディアコンセント、屋外用の防水コンセント、床に埋め込む床用コンセントなど、用途に応じた機能性コンセントもあります。

内線規程で定められるコンセント数の目安は?

内線規程とは、電気工作物の設計・施工・管理に関する民間の自主規格です。部屋の広さや場所ごとに推奨されるコンセント数が定められています。

  • ~4畳半:100V×2個
  • ~6畳:100V×3個+200V×1個
  • ~8畳:100V×4個+200V×1個
  • キッチン:100V×6個+200V×1個
  • トイレ:100V×2個

コンセントの容量と家電の消費電力を知っておこう

コンセントの容量を超えた使い方は火災の原因になります。容量の計算式は「A(アンペア)×V(ボルト)=W(ワット)」です。一般的な15A・100Vのコンセントの場合、1つあたり1,500Wが上限となります。主な家電の消費電力は以下の通りです。

  • エアコン(10畳用):冷房580W、暖房660W
  • 洗濯機:500W~900W
  • IH炊飯器:1,300W
  • テレビ(42型液晶):210W

賃貸物件でコンセントを増設する3つの方法とは?

コンセントを増設するには、以下の3つの工事方法があります。

差込口を増やす

最も簡単な方法で、既存の内部配線を新しいコンセントにつなぎ変えます。ただし使える電気の量は増設前と同じです。

既存の電気配線を分岐させる

1つの回路に4~5つのコンセントを接続できます。こちらも使用できる電気の総量は変わりません。

分電盤から専用配線を引く

エアコンや冷蔵庫など消費電力が大きい家電には、分電盤から専用配線を引く方法が推奨されます。

コンセント増設工事にはどんな資格が必要?

コンセントの増設工事はDIYでは行えません。電気工事士法に基づき「第2種電気工事士」以上の資格が必要です。無資格で工事を行った場合、3万円以下の罰金または3ヶ月以下の懲役が科される可能性があります。工事は電気工務店や家電量販店に依頼しましょう。

たこ足配線による火災リスクと安全対策とは?

賃貸物件ではたこ足配線でコンセント数を増やすケースが多いですが、たこ足配線による電気火災は年間約4,000件も発生しています。主な原因は以下の通りです。

  • トラッキング現象:プラグとコンセントの隙間にホコリが溜まり、湿気を帯びることで発火
  • コードのショート:コードの上に家具を置いたり束ねたりすることで内部銅線が断線・接触
  • 過電流:家電の使用電力合計がコンセントの定格容量を超過

火災を防ぐためのポイント

  • 定格容量に余裕を持たせる(例:1,200Wの容量なら900W程度に抑える)
  • コードはねじらず直線状態で使用する
  • プラグ周辺のホコリを定期的に掃除する
  • PSEマーク付きの電源タップを選ぶ

賃貸に便利な電源タップの選び方は?

電源タップには直付けタイプ、延長コードタイプ、タワータイプ、マグネットタイプなどがあります。選ぶ際はコードの長さ・差し込み数・PSEマークの有無・トラッキング防止機能を確認しましょう。雷ガード機能やUSBポート付きのモデルも便利です。

よくある質問(FAQ)

Q. 賃貸物件で勝手にコンセント増設工事をしてもよい?

A. いいえ。賃貸物件の設備は大家さんの所有物です。増設を希望する場合は、まず大家さんや管理会社に相談してください。

Q. たこ足配線自体は危険?

A. たこ足配線自体が危険なわけではありません。過電流にならないよう容量を守って使用すれば問題ありません。

Q. コンセント増設工事の費用はどのくらい?

A. 差込口の増設であれば5,000円~15,000円程度、分電盤からの専用配線は2万円~5万円程度が目安です。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

保有資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
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