蛇口の水漏れや不具合は、部品交換や本体交換で改善するケースが多いです。手順さえ誤らなければDIYで対応することも可能ですが、蛇口の種類によって必要な道具や注意点が異なります。
この記事では、水栓交換の方法を蛇口の種類別に解説し、必要な道具・費用相場・賃貸物件での注意点まで網羅的にご紹介します。
蛇口にはどのような種類があるのか?
水栓は設置場所や用途によって複数の種類があり、種類ごとに交換の難易度が異なります。まずは設置されている蛇口のタイプを確認しましょう。
単水栓・立水栓
洗濯機や屋外で多く使われる、水またはお湯のどちらか片方のみが出るタイプです。構造がシンプルで互換性が広く、取り付け作業は比較的容易です。
台付きワンホール
キッチンシンクや洗面所でよく使われ、1つの穴に給水管と給湯管が接続されています。洗面台の取り付け穴は原則35mm、キッチンは33〜39mmが標準規格です。同一口径であれば他社メーカーへの交換も可能ですが、ポップアップ棒用の穴位置はメーカーによって異なるため注意してください。
台付きツーホール(デッキタイプ)
浴槽のふちや洗面台、キッチンに多く設置され、給水管と給湯管が別の穴で接続されています。キッチン用は穴間距離203mm、ミニキッチンと洗面台用は102mmが規格サイズです。ツーハンドルからシングルレバーへの交換も可能です。
壁付ツーホール
お風呂の洗い場やキッチンシンクに多い壁付けタイプです。給水管の距離が105〜225mmの範囲であれば多くの場合交換可能で、台付きタイプのように下に潜り込む必要がないため作業は比較的容易です。
コンビネーションタイプ
洗面台に多く、操作部分と吐水口が独立しているタイプです。シャンプー水栓とも呼ばれます。2ホール商品との互換性はないため注意が必要です。
水栓交換にはどのような道具が必要なのか?
DIYで水栓交換を行うには、以下の道具を揃えましょう。
シールテープ
給水管の接続部分に巻いて水漏れを防止します。汚れやサビがあるとシールの隙間から水が漏れるため、清潔な状態で時計回りに15回ほど巻き付けてください。
六角レンチ
台付きタイプの水栓パーツの取り付け・取り外しに使います。商品によってサイズが異なります。
モンキーレンチ
複数サイズのボルトやナットに対応できる工具です。力加減を誤るとナットを傷めることがあるため注意してください。
ウォーターポンププライヤー
水回りのナットを固定するための工具で、開口部が斜めに設計されているためナットを回しやすいのが特徴です。
プラスドライバー・マイナスドライバー
家庭用のもので十分です。マイナスドライバーは止水栓の開閉に使います。
バケツ・雑巾・懐中電灯
配管ホースに残った水の処理や暗所作業に必要です。数枚の雑巾とバケツがあればスムーズに作業できます。
水栓交換の費用相場はいくらなのか?
業者に依頼すると最低でも約3万円、DIYなら水栓本体+工具費のみで済みます。
業者に依頼した場合
工事費は約1万〜15,000円前後ですが、水栓本体の価格によって総額は大きく変わります。高性能な水栓では7万円以上になることもあります。
DIYの場合
工事費が不要なため、水栓本体(6,000〜18,000円程度)と工具(5,000円以内)のみで済みます。ただし、不適切な施工で水漏れや設備破損のリスクもあるため、作業に自信がない場合は業者への依頼が安全です。
キッチンの水栓はどのように交換するのか?
キッチン水栓の交換手順を、タイプ別に解説します。
壁付タイプの交換手順
止水栓を閉めて残留水を出し切り、モンキーレンチで古い蛇口と取り付け脚を外します。給水穴周辺を掃除した後、取り付け脚にシールテープを時計回りに10〜15回巻き、少し緩めに取り付けます。新しい蛇口を水平に取り付け、止水栓を開けて水漏れがないか確認すれば完了です。
台付きワンホールタイプの交換手順
シンク下の止水栓を閉め、古い水栓のアダプタとナットを外して水栓を引き抜きます。汚れを拭き取った後、新しい台座と水栓を設置し、アダプタ・逆止弁・給水ホースを接続します。水用・お湯用の表示を確認して接続し、止水栓を開けて確認します。
台付き2ホールタイプの交換手順
基本的な手順はワンホールと同様です。新しい水栓を取り付ける際はパッキン・ワッシャ・ナットの順でしっかり固定し、古いパッキンが残っていないか確認してください。
洗面台の水栓はどのように交換するのか?
洗面台の水栓はワンホールとツーホールの2種類があります。
ワンホールの場合
止水栓を閉め、古い蛇口を反時計回りに外します。ネジと配管内部を掃除し、シールテープを5〜10回巻いたら新しい蛇口を時計回りに取り付けます。手で水平を確認してからモンキーレンチで締め、止水栓を開けて水漏れチェックを行います。
ツーホールの場合
止水栓を閉めた後、給水・給湯管のナットと古い蛇口のナットを外します。新しい蛇口をパッキン・座金・ナットの順で取り付け、上面施工アダプタで固定します。止水栓を開けて確認すれば完了です。
賃貸物件で水栓を交換する際に気をつけることは?
賃貸物件では蛇口の所有権は大家さんにあるため、交換前に必ず相談してください。
大家さん・管理会社に事前相談を
経年劣化によるトラブルであれば、管理会社や大家さんが費用を負担して交換対応してくれるケースが多いです。入居者の過失の場合は自己負担になります。管理体制が整った物件であれば、こうした水回りトラブルにもスムーズに対応してもらえます。
分譲マンションの場合
自己負担であれば交換できるケースが多いですが、念のため管理会社やオーナーに確認しておくと安心です。
DIYで水栓を交換する際の注意点とは?
以下の注意点を事前に把握しておくことで、トラブルを防げます。
口径や穴心間を測っておく
サイズを測らずに新しい蛇口を購入すると取り付けできない可能性があります。単水栓の内径は13mm、壁付混合栓の穴心間は105〜225mmが一般的です。
海外製の水栓は規格が異なる
海外製は日本の規格と異なるため取り付けできない可能性が高いです。無理に取り付けると余計なトラブルの原因になります。
緊急時に連絡できる業者を見つけておく
DIY作業中にトラブルが発生した場合に備えて、住まいの近くの業者を事前に見つけておきましょう。
排水栓のタイプを確認する
洗面台の交換ではワンプッシュ式・ポップアップ式・ゴム栓式など排水栓のタイプによって対応する水栓が変わります。
配管が古い場合は業者に依頼する
築20年以上で配管を一度も取り替えていない場合は、DIYでの交換は避けましょう。古い配管はもろく、給水管を破損するリスクがあります。
業者に水栓交換を依頼する際のポイントとは?
信頼できる業者を選ぶために、以下のポイントをチェックしましょう。
実績や口コミを確認する
修理件数や顧客満足度、SNSでの口コミを確認して業者を選びましょう。
料金体系を確認する
基本料金のほかに追加費用の有無をチェックします。料金の明確さは信頼できる業者かどうかの判断基準にもなります。
作業担当者を確認する
ホームページやブログで顔写真を公開している業者であれば安心感があります。
アフターフォローを確認する
保証期間の有無は特に重要です。保証がある業者を選べば、万が一のトラブル時にも追加費用を抑えられます。
よくある質問(FAQ)
賃貸物件で水栓を勝手に交換したらどうなりますか?
蛇口の所有権は大家さんにあるため、無断交換は契約違反になる可能性があります。退去時に原状回復を求められることもあるため、必ず事前に相談してください。
水栓交換にかかる時間はどのくらいですか?
DIYの場合、壁付タイプであれば30分〜1時間程度、台付きタイプは1〜2時間程度が目安です。業者に依頼した場合も30分〜1時間程度で完了するケースが多いです。
水栓の寿命はどのくらいですか?
一般的に蛇口の寿命は10〜15年程度です。水漏れやハンドルの固さ、異音などの症状が出始めたら交換を検討しましょう。
水栓交換で水漏れが止まらない場合はどうすればよいですか?
止水栓を閉めて応急処置をし、専門業者に連絡してください。シールテープの巻き方やパッキンの不備が原因の場合が多いですが、配管に問題がある可能性もあるため自己判断での再施工は避けましょう。
