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COLUMN

アパートの定期清掃はどこまで必要?清掃内容・費用相場・業者選びのポイントを解説

アパートの定期清掃の内容・費用相場・業者選びのポイントを解説。空室対策・資産価値維持に役立つ清掃計画の立て方もご紹介します。

最終更新: 約8分で読めます

アパート経営において、定期清掃は入居率の向上と退去率の低下に直結する重要な業務です。しかし、複数物件を所有する場合や副業としてアパート経営をしている場合、自分で全てをこなすのは困難でしょう。本記事では、アパートの定期清掃の内容・費用相場・業者選びのポイントを詳しく解説します。

アパート共用部の清掃にはどのようなメリットがあるのか?

共用部を清潔に保つことは、アパート経営の成功に直結します。主なメリットは以下の4つです。

空室リスクの回避

共用部が清潔な物件は入居者満足度が高く、退去率が低下します。物件への不満による退去を防ぎ、空室リスクを軽減できます。逆に、清掃が行き届いていない物件は退去の原因となりかねません。

建物の劣化防止と修繕費の抑制

こまめな清掃は汚れの蓄積を防ぎ、建物の劣化スピードを抑えます。清掃時に劣化箇所を早期発見できれば、修繕費を最小限に抑えられるメリットもあります。排水管の洗浄や高所清掃などの特別清掃を定期的に実施することで、建物の資産価値を長期間維持できます。

内見時の成約率向上

内見時に共用部が清潔な状態であれば、見学者に好印象を与え、成約率の向上につながります。管理費を徴収している物件であれば、「きちんと管理されている」という信頼感も醸成できます。

入居者モラルの維持と治安の確保

清潔な環境は入居者の「汚してはいけない」という意識を高め、物件全体の治安向上に寄与します。居住環境の整備は入居者同士のトラブル抑制にもつながります。

アパートの定期清掃とは何か?日常清掃との違いは?

アパートの定期清掃とは、日常清掃では対応が難しい箇所を専門的に清掃する業務です。

定期清掃の対象範囲

建物内部ではエントランス・廊下・エレベーター・階段の拭き掃除・掃き掃除、蜘蛛の巣の除去などを行います。外構部分では建物周辺・自転車置き場・ゴミ捨て場・駐車場の清掃、植栽の散水・除草も含まれます。さらに照明の電球交換や破損箇所のメンテナンスも定期清掃の業務です。

実施頻度の目安

定期清掃は月1回が基本的な目安です。これに加えて、半年に1回程度の大規模清掃(外壁の高圧洗浄・排水管の点検・洗浄など)も必要です。

日常清掃との違い

項目日常清掃定期清掃
頻度週1〜数回月1回+半年に1回(大規模)
対象共用部の掃き掃除・ゴミ拾い高圧洗浄・ガラス清掃・床洗浄など
担当管理会社・大家・清掃業者専門清掃業者

定期清掃の費用目安

  • 外壁高圧洗浄:40,000円〜
  • ガラス清掃:15,000円〜
  • 業務用エアコン清掃:32,000円〜
  • 床洗浄ワックス塗布:25,000円〜

複数項目を組み合わせて依頼すると割引が適用される場合もあります。

定期清掃以外にアパートの建物管理業務には何が含まれるか?

定期清掃はアパートの建物管理業務の一部です。その他の主要業務も把握しておきましょう。

設備の保守点検

電気・ガス・給水設備・排水設備・消防設備・防犯設備の定期点検が含まれます。法定点検が義務付けられている設備は専門業者への依頼が必要です。

建物・外構部分の補修

日常点検で外壁の傷みや塗装の剥がれなどを発見した場合、速やかに補修を行い資産価値を維持します。

空室の清掃・修繕

退去者が出た際は室内の清掃・修繕を行い、次の入居者が決まるまで部屋の状態を維持します。管理状態が悪いと空室の長期化につながります。

長期修繕計画の策定

外壁の塗り替えや設備の取り換えなど大規模修繕に備え、修繕積立金を計画的に積み立てることが重要です。

アパートの定期清掃で行う具体的な作業内容とは?

定期清掃で実施する主な作業を紹介します。

床面の洗浄

高圧洗浄で水圧により汚れを除去する方法と、専用機材でブラシ磨きする方法の2種類があります。汚れ具合に応じて使い分けます。

カーペットの洗浄

掃除機で根元の汚れを吸い取った後、専用洗浄機器で汚れを浮かして除去します。

屋根・庇の清掃

ブラシで汚れやコケを落とし、美観を維持するとともに外壁の変化を早期に発見します。

ガラス清掃

特にエントランスの大きなガラス窓はアパートの第一印象を左右します。専用シャンプーとスクイジーで仕上げます。

外壁の高圧洗浄

汚れを放置すると見た目だけでなく内部の劣化にもつながるため、定期的な高圧洗浄が建物の耐久性維持に不可欠です。

信頼できる定期清掃業者を選ぶポイントとは?

良い清掃業者を選ぶことがアパート経営の成功に直結します。以下のポイントを確認しましょう。

定期清掃の実績を確認する

アパート清掃の実績が豊富で、人財育成がされている業者を選びましょう。清掃スタッフは入居者と顔を合わせる機会が多いため、丁寧な仕事と挨拶ができるかも重要です。

複数の見積もりで相場を把握する

複数の業者から見積もりを取り、依頼内容と回数に応じた適正価格かどうかを判断しましょう。

地域密着型の業者を選ぶ

地域の気候や環境を熟知した地域密着型の業者は、適切な作業内容と料金で対応してくれます。急な依頼にも対応しやすいメリットがあります。

良い清掃業者と悪い清掃業者の見分け方とは?

清掃業者の質はアパート経営に大きく影響します。見極めのポイントを押さえましょう。

融通が利くかどうか

依頼範囲外のゴミにも気づいて対応してくれる業者は信頼できます。悪い業者は目の前のゴミでも業務外と判断して放置します。

汚れが確実に落ちているか

良い業者は隅々まで丁寧に清掃しますが、悪い業者は見える部分だけを済ませる傾向があります。下請け業者が清掃を担当している場合、品質管理が行き届かないこともあるため注意が必要です。

清掃報告を細かくしてくれるか

気づいたことを報告してくれる業者は、大家にとって物件改善のヒントを提供してくれる貴重なパートナーです。

自社スタッフが作業しているか

スタッフの育成・教育を行い、業務リストに沿って作業する体制がある業者は品質が安定しています。

アパートの定期清掃を依頼する流れとは?

定期清掃を始めるまでのステップを確認しましょう。

  1. 清掃業者の選定・問い合わせ:実績・価格・対応エリアを比較して業者を選ぶ
  2. 清掃計画の作成:物件の立地・環境に応じた清掃範囲と頻度を決定する
  3. 定期清掃の開始:初回は業者と内容を確認しながら進行する
  4. 仕上がりチェック:清掃前後の写真比較で品質を確認する

アパートの定期清掃は、建物の資産価値維持と入居者満足度の向上に欠かせない業務です。良い清掃業者を見つけ、計画的に実施することで、長期的に安定した賃貸経営を実現しましょう。

よくある質問(FAQ)

アパートの定期清掃はどのくらいの頻度で行うべきですか?

基本的な定期清掃は月1回、外壁高圧洗浄や排水管洗浄などの大規模清掃は半年に1回が目安です。物件の立地や環境によって頻度を調整しましょう。

定期清掃の費用はいくらが相場ですか?

外壁高圧洗浄で40,000円〜、ガラス清掃で15,000円〜、床洗浄ワックス塗布で25,000円〜が一般的な相場です。複数項目のセット依頼で割引が適用されることもあります。

大家が自分で清掃するのと業者に依頼するのでは、どちらがよいですか?

日常清掃は大家自身でも対応可能ですが、定期清掃は高圧洗浄機器などの専門機材が必要なため、プロの業者に依頼する方が確実です。物件の状態確認も兼ねられるメリットがあります。

清掃業者を変更したい場合はどうすればよいですか?

契約期間と解約条件を確認のうえ、新しい業者の見積もりを取得してから切り替えましょう。引き継ぎ期間を設け、清掃品質が途切れないよう配慮することが大切です。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

INA&Associates株式会社 代表取締役社長。首都圏・近畿圏を中心に不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントを統括。収益不動産投資戦略と超富裕層向け不動産コンサルティングを専門領域とする。

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

合格・取得資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者