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COLUMN

アパートローンとは?金利相場・住宅ローンとの違い・選び方を徹底解説

アパートローンの仕組み、金利相場(金融機関別比較)、住宅ローンとの5つの違い、変動・固定金利の選び方、低金利で借りるコツまで、不動産投資初心者にもわかりやすく解説します。

約6分で読めます

不動産投資を始めるには収益物件の購入資金が必要ですが、すべてを自己資金で賄える方は稀です。そこで活用されるのがアパートローンです。

本記事では、アパートローンの仕組みから金融機関別の金利比較、住宅ローンとの違い、金利タイプの選び方、低金利で借りるためのポイントまで網羅的に解説します。

アパートローンとは?

アパートローンは、投資目的の物件取得に利用できるローンです。アパート・マンションの一棟購入、区分所有、建築・リフォーム資金、既存ローンの借り換えなど、幅広い用途に対応しています。

審査の特徴

住宅ローンと異なり、アパートローンの審査では事業計画の収益性と担保物件の資産性が重視されます。本人の属性(収入・職業)に加え、経費・税金・リスクを考慮した返済能力が評価されます。

アパートローンのメリット・デメリット

メリット

  • レバレッジ効果 — 自己資金1,000万円+借入9,000万円で1億円の物件を運用すれば、利回り10%で年間利益1,000万円。1年で元手回収も可能
  • 低金利 — 不動産担保ローン(5〜15%)と比較して1.0〜3.0%と低水準
  • 少ない自己資金で投資開始 — フルローンを利用すれば頭金0円も可能(ただし1割程度の自己資金が理想)

デメリット

  • 担保物件の強制売却リスク — 返済不能時は担保不動産が売却される
  • 市場下落時のリスク — 不動産市場停滞期に強制売却となると、残債が残る可能性がある

アパートローンと住宅ローンの5つの違い

比較項目アパートローン住宅ローン
目的投資用物件の取得自己居住用物件の取得
金利1.0〜3.0%0.5〜2.0%
税制優遇なし住宅ローン控除あり(最大400万円)
審査基準物件の収益性・担保評価+個人属性個人の収入・信用情報
連帯保証人必要なケースが多い保証会社利用で不要なケースが多い

アパートローンの金利タイプ

変動金利

金融市場の動向に応じて金利が変動します。固定金利より利率が低い傾向にありますが、将来の金利上昇リスクがあります。現在の低金利環境では変動金利を選ぶ投資家が多いです。

固定金利

契約時の金利が完済まで変わりません。返済計画を立てやすい反面、金利が下がった場合に恩恵を受けられないデメリットがあります。

固定金利選択型

2年・3年・5年など一定期間は固定金利が適用され、期間終了後に変動型または固定型を再選択できます。

ミックス金利

変動金利と固定金利を組み合わせたタイプです。変動金利分を先に返済し、固定金利分を残すことで返済計画の安定性を高める方法もあります。

金融機関別アパートローン金利相場

金融機関金利相場特徴
メガバンク1.5〜3.0%優遇措置で1.5%台も。最も低金利の可能性あり
日本政策金融公庫1.06〜2.15%返済期間中は固定金利。借入期間は短め
信用金庫・組合約2.0%前後営業エリアに制限あり。地域密着で相談しやすい
地方銀行1.5〜7.0%金利幅が大きい。交渉次第で好条件も
ノンバンク2.9〜4.5%金利は高いが審査に通りやすい

アパートローンの選び方|6つのチェックポイント

①融資金額の上限

物件購入金額の80〜90%以内が一般的です。約20%の頭金を用意しておくと安心です。家賃収入からの返済比率は40〜50%が目安で、個人年収の8〜10倍が借入の目安となります。

②融資期間

最長30〜35年が一般的です。期間を長くすれば月々の返済額は減りますが、総支払額は増えます。キャッシュフローの安定を重視するなら長期設定がおすすめです。

③金利の種類

変動金利は現在の低金利環境ではメリットが大きいですが、将来の金利上昇リスクを許容できるかがポイントです。

④返済方法

  • 元利均等 — 毎月の返済額が一定で計画が立てやすい。利息分を経費計上可能
  • 元金均等 — 元本が早く減り、総支払額が少ない。家賃下落リスク対策にも有効

⑤団体信用生命保険(団信)

契約者に万が一のことがあった場合にローン残債が免除されます。ただし、相続税対策としてあえて団信に入らず借金を残すという戦略もあります。

⑥保証料・各種手数料

保証料の負担者、一括払いか上乗せか、繰上げ返済時の手数料など、見落としがちなコストも確認しましょう。

低金利でアパートローンを借りる5つのコツ

①ハウスメーカーの提携ローンを活用

ハウスメーカー経由で金融機関を紹介してもらうと、信頼関係から融資条件が優遇される場合があります。

②変動金利を選択する

日本の長期低金利政策が継続する限り、変動金利の方が固定金利より有利な可能性が高いです。

③事業計画の精度を高める

空室率・修繕費・周辺相場を客観的データで裏付けた収支シミュレーションを作成し、金融機関に安定性をアピールしましょう。

④返済実績をアピールする

既存ローンの返済実績は優良顧客の証明です。他行での相談も進めていることを伝えると、金利引き下げの交渉材料になります。

⑤審査前に個人属性を整える

勤続年数・資産状況・信用情報を見直し、属性を高めてから審査に臨みましょう。

アパートローン契約時の4つの注意点

  1. 相続税対策には借金を残す — 団信に加入するとローン完済で控除対象の借入金がなくなる
  2. 元本返済は経費にならない — 確定申告で経費計上できるのは利息部分のみ
  3. 融資期間はなるべく長く設定 — キャッシュフローの安定が最優先。短期返済は空室リスク時に危険
  4. 安易な借り換えは避ける — 金利は下がっても、元の金融機関からの将来の融資が受けられなくなるリスクがある

まとめ

アパートローンは不動産投資の根幹を支える金融商品です。金利タイプの選択、金融機関の比較、返済方法の検討を通じて、自身の投資計画に最適なローンを選びましょう。低金利で借りるには事業計画の精度と個人属性の向上が鍵となります。

INA&Associates株式会社では、不動産投資に関する資金計画のご相談から物件選定、賃貸管理まで一貫してサポートしております。アパートローンの活用についてもお気軽にご相談ください。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

保有資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者