不動産投資において利回りは物件の収益性を測る最重要指標です。しかし表面利回りだけで判断すると大きな誤算が生じます。ここでは表面利回りと実質利回りの違い、目安、注意点を投資家視点で解説します。
不動産投資における利回りとは?
利回りとは、投資金額に対する年間収益の割合です。不動産投資では物件情報に「表面利回り」が記載されることが多いですが、実際の収益性を正確に把握するには「実質利回り」の理解が不可欠です。
表面利回りと実質利回りは何が違うのか?
表面利回り(グロス利回り)
年間家賃収入 ÷ 物件購入価格 × 100 で計算します。例:4,000万円の物件、年間家賃400万円 → 表面利回り10%
実質利回り(ネット利回り)
(年間家賃収入 − 諸経費) ÷ (物件価格 + 初期費用) × 100 で計算します。同条件で初期費用120万円、年間ランニングコスト100万円の場合 → 実質利回り7.2%
表面利回りとの差は2.8ポイント。収益物件の比較は実質利回りを基準にすべきです。
利回りの目安はどのくらいか?
ワンルームマンション
| 築年数 | 表面利回り目安 |
|---|---|
| 新築 | 3〜4%前後 |
| 築20年程度 | 4〜5%前後 |
| 築20〜35年 | 7〜8%以上で高水準 |
一棟物件(木造)
都心部で新築5〜6%、中古6〜8%が目安です。中古で8%あれば高いと判断できます。
利回りで失敗しないために注意すべきことは?
高利回り物件のリスク
利便性が悪い物件は販売価格が低い分利回りが高くなりますが、空室リスクが高く安定収益が得られない可能性があります。管理状態の悪い物件も同様です。
利回りは経年で低下する
建物の劣化に伴い家賃下落・修繕費増加が発生するため、購入時の利回りを長期維持することは困難です。中長期シミュレーションが不可欠です。
よくある質問(FAQ)
Q. 表面利回りと実質利回りの差はどのくらいですか?
一般的に2〜3ポイント程度の差が生じます。諸経費の多寡により変動します。
Q. 地方の高利回り物件は投資に適していますか?
利回りが高くても空室リスクや賃料下落リスクを考慮する必要があります。満室を前提とした利回りだけで判断しないことが重要です。
Q. 利回り以外に投資判断で重視すべき指標は?
キャッシュフロー、イールドギャップ(借入金利との差)、立地の将来性、管理状態などを総合的に判断しましょう。