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COLUMN

施設賠償責任保険とは?賃貸オーナーが知るべき補償内容・保険料・加入の必要性

施設賠償責任保険の仕組み・補償内容・保険料相場・火災保険との違いを解説。賃貸オーナーのリスク対策に必須の保険をガイド。INA&Associates

最終更新: 約4分で読めます

施設賠償責任保険とは、建物の欠陥や管理不備によって第三者に損害を与えた場合に補償される保険です。賃貸物件のオーナーにとって、予期せぬ事故のリスクに備える重要な保険です。本記事では、施設賠償責任保険の仕組み、補償内容、火災保険との違いを解説します。

賃貸オーナーが加入を検討すべき保険とは?

賃貸経営には様々なリスクがあり、保険による備えが不可欠です。主要な保険の種類を把握しましょう。

火災保険

火災だけでなく水害・風災・雪害・落雷・漏水・盗難まで幅広く建物の損害を補償する保険です。オーナーは建物部分の保険に加入し、入居者は家財保険に別途加入するのが一般的です。

地震保険

地震・津波・地震起因の火災による損害を補償する保険です。火災保険とセットでしか加入できない点に注意が必要です。地震大国の日本では必須の保険といえます。

孤独死保険

入居者の孤独死に伴う原状回復費用や空室損失を補償する保険です。高齢化社会の進展に伴い、加入の重要性が高まっています。

施設賠償責任保険とはどんな保険?

施設賠償責任保険は、建物の構造的な欠陥や管理不備が原因で第三者(入居者や通行人)に身体的・物的損害を与えた場合に、オーナーが負担する賠償金を補償する保険です。

補償対象となるケース

外壁タイルの落下による通行人のケガ、共用部の手すり破損による入居者の転倒、給排水管の破裂による階下への漏水被害などが対象です。建物の管理・保全に起因する事故が広くカバーされます。

補償される費用の内訳

治療費・修理費などの損害賠償金に加え、弁護士費用や訴訟費用などの争訟費用も補償されます。示談交渉をサポートしてくれる特約がある保険もあります。

施設賠償責任保険と火災保険の違いは?

どちらも建物に関する保険ですが、補償の対象が異なります。両方への加入が理想的です。

火災保険は「自分の建物」の損害を補償

火災保険は、自然災害や事故による建物自体の損害を補償します。補償対象は「自分の財産(建物)」です。

施設賠償責任保険は「第三者への損害」を補償

施設賠償責任保険は、建物の欠陥や管理不備によって「他人に与えた損害」を補償します。両方の保険に加入することで、リスクを包括的にカバーできます。

施設賠償責任保険の保険料の相場は?

保険料は建物の規模や用途、補償限度額によって異なります。

保険料の目安

一般的な賃貸物件で年間1〜3万円程度です。補償限度額1億円の場合で年間1.5万円前後が目安となります。火災保険の特約として付帯する場合は割安になるケースもあります。

施設賠償責任保険の加入時の注意点は?

加入前に確認すべきポイントを押さえて、適切な保険を選びましょう。

補償限度額の設定

重大な事故の場合、賠償金が数千万円に及ぶこともあります。補償限度額は最低でも1億円以上を推奨します。

免責事項の確認

故意や重過失による事故、自然災害による損害は免責(補償対象外)となる場合があります。約款を確認してください。

既存の保険との重複確認

火災保険の特約で施設賠償が含まれている場合もあるため、既存の保険契約の内容を確認してから加入を検討しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 施設賠償責任保険は必ず加入すべきですか?

法的な加入義務はありませんが、賃貸物件のオーナーには強く推奨されます。一度の事故で数百万〜数千万円の賠償責任を負うリスクがあるためです。

Q. 入居者が起こした事故も補償されますか?

施設賠償責任保険はオーナーの管理責任に基づく事故が対象です。入居者の過失による事故は入居者自身の個人賠償責任保険でカバーされます。

Q. 施設賠償責任保険はどこで加入できますか?

損害保険会社で加入できます。火災保険の特約として付帯するのが一般的ですが、単独契約も可能です。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

INA&Associates株式会社 代表取締役社長。首都圏・近畿圏を中心に不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントを統括。収益不動産投資戦略と超富裕層向け不動産コンサルティングを専門領域とする。

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

合格・取得資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者