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賃貸住宅の畳交換費用は誰が負担する?管理スタッフが知るべき原則と実務対応

賃貸の畳交換費用は原則オーナー負担。国土交通省ガイドラインに基づく負担区分、裏返し・表替え・畳替えの費用相場、入居者トラブル防止のための実務知識を解説。

最終更新: 約3分で読めます

賃貸管理において「畳交換の費用負担」は、入居者・オーナー双方からよく寄せられる疑問のひとつです。法的な原則を正しく理解し、入居者との無用なトラブルを防ぐことは、賃貸管理スタッフの基礎スキルです。畳の交換方法・費用相場・負担ルール・日常管理のポイントを体系的に解説します。

畳交換の3つの方法と費用相場はどう違う?

和室の畳を交換する方法は使用年数と劣化状況に応じて3段階あります。管理スタッフはそれぞれの特徴と費用感を把握しておきましょう。

裏返し(使用3〜5年目の目安)

畳表(おもて)のみを剥がして畳床に裏面を貼り直す方法です。費用相場:1枚あたり約4,000円。状態が良ければ新品同様の仕上がりになります。

表替え(使用6年目頃の目安)

畳表を新しいものに交換する最も一般的な方法です。費用相場:1枚あたり約5,000円前後。目立つ汚れ・擦り切れ・ささくれが見られる場合に適用します。

畳替え(使用10年以上の目安)

畳全体を新調する方法です。費用相場:1枚あたり1万2,000円以上。波打ちや隙間が生じるほど劣化が進んだ場合に選択します。

賃貸住宅の畳交換費用は誰が負担すべきか?

費用負担の原則は国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づきます。畳は消耗品であり、通常の使用による経年劣化は貸主(オーナー)負担が基本です。

ただし以下のケースでは借主負担となる場合があります:

  • 賃貸契約書に「借主負担」と明記されている場合
  • ペットや過失による汚損・破損の場合

管理スタッフとして重要なのは、入居時に畳の状態を記録し、退去時の原因を明確に判定できる証拠を残すことです。入居前チェックの徹底がトラブル防止の根本対策です。

入居中に畳交換は可能か?どう対応するべきか?

入居中の畳交換は、契約書の内容と貸主の判断によって対応が異なります。設備の故障と異なり、多少の劣化では使用不能とはなりません。

対応フロー:①契約書の確認 → ②入居者との協議 → ③費用折半の提案も選択肢。オーナーへの報告と入居者への丁寧な説明が管理担当者の役割です。

畳を長持ちさせる日常管理のポイント

畳の寿命は日常管理で大きく変わります。管理者として入居者への案内にも活用できる知識です。

  • 拭き掃除は乾拭き:水分はカビの原因。濡れ雑巾はよく絞ってから使用
  • 掃除機は畳の目に沿って:逆方向は毛羽立ちを招き劣化を促進
  • 敷物を敷かない:畳の調湿機能が失われカビ・ダニが発生しやすくなる
  • 梅雨時期のダニ対策:こまめな掃除機がけと定期的な干し(裏側も清掃)

よくある質問(FAQ)

畳の経年劣化による交換費用は誰が負担しますか?

国土交通省のガイドラインでは、通常使用による劣化は貸主(オーナー)負担が原則です。ただし契約書に特約がある場合は別途確認が必要です。

入居者がペットで畳を傷つけた場合は?

過失・故意による損傷は借主負担となります。入居時の状態記録と契約書の特約条項が判断根拠になります。

畳の裏返しと表替えの使い分け基準は?

使用3〜5年で汚れ・傷みが軽ければ裏返し、6年前後で目立つ劣化があれば表替えが目安です。

入居中に畳をフローリングに変えてもよいですか?

貸主の許可が必要です。退去時の原状回復義務も発生するため、事前に書面で合意を取ることが重要です。

畳のカビを防ぐには何が最も効果的ですか?

定期的な換気と乾燥、敷物を敷かないこと、梅雨時期の除湿が最も効果的です。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

INA&Associates株式会社 代表取締役社長。首都圏・近畿圏を中心に不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントを統括。収益不動産投資戦略と超富裕層向け不動産コンサルティングを専門領域とする。

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

合格・取得資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者