近年、窓シャッター付きの賃貸物件が注目を集めています。防犯・防災・省エネなど多くのメリットがあり、入居者からの人気も高まっています。この記事では、窓シャッターの種類・効果・費用相場から、賃貸物件での取り付け方法まで詳しく解説します。
窓シャッター付き物件とは?どのような設備なのか?
窓シャッターとは、窓の外側に設置される上下開閉式の建具で、従来の雨戸に代わる設備です。近年の新築住宅や賃貸物件では、雨戸の代わりに窓シャッターを採用するケースが増えています。
窓シャッターは施工業者に依頼するほか、DIYで取り付けられる製品もあり、建物完成後の後付けも可能です。戸建て住宅はもちろん、窓シャッターを採用する賃貸物件は増加傾向にあり、物件選びの重要なポイントになっています。
窓シャッターにはどのような効果があるのか?
窓シャッターには、防犯から省エネまで幅広い効果があります。主な効果を以下にまとめます。
防犯効果
空き巣の侵入手段として最も多いのは窓からの侵入です。窓シャッターがあると、突破に時間がかかるため犯罪抑止力が高まります。シャッターが付いていると空き巣は諦めることが多いとされています。
台風・防災対策
大型台風で飛来物が窓ガラスに衝突するリスクを軽減できます。シャッターを閉めれば防風・防塵に効果的で、台風が多い地域では特におすすめです。
防火対策
近隣の火災による延焼リスクを軽減できます。シャッターが窓ガラスを保護し、炎の侵入を防ぎます。
結露の軽減
窓シャッターを取り付けることで空気層が増え、高い断熱効果が生まれ、結露を大幅に軽減できます。結露によるカビの発生も防げるため、退去時の修繕費リスクも低減します。
冷暖房効率の向上
外気温の影響を受けにくくなり、遮熱効果で冷暖房効率が向上します。窓シャッターは光熱費を抑えられる省エネ設備でもあります。
騒音の軽減
シャッター設置で約30dBの騒音低減が期待できます。交通量が多い立地や線路沿いの物件では、快適な生活環境の確保に役立ちます。
窓の汚れ防止
排気ガスや花粉などの付着を防ぎ、窓ガラスを清潔に保てます。日常的な清掃の負担も軽減されます。
なぜ賃貸物件で窓シャッターが注目されているのか?
最大の理由は防犯対策です。「平成29年警視庁の住宅を対象とした侵入窃盗の発生状況」によると、家屋侵入で最も多いのは窓からの侵入で全体の61.3%を占めています。
一戸建てではガラス破りが21.7%、中高層住宅でもガラス破りが6.9%と報告されており、窓からの侵入を防ぐために窓シャッターの設置が有効とされています。
窓シャッターにはどんな種類があるのか?
窓シャッターは操作方式とデザインで分類されます。それぞれの特徴と費用相場を解説します。
操作方式による分類
| タイプ | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 電動式 | 10万〜35万円 | リモコン操作で静音開閉。タイマー機能付き製品もあり防犯効果が高い |
| 手動式 | 6万〜16万円 | 低コストで設置可能。電気工事不要で故障リスクが低い |
デザインによる分類
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| クローズタイプ | 最もベーシック。遮光性が高く費用も抑えめ |
| スリットタイプ | 切れ込みがあり、閉めたまま採光・換気が可能 |
| ブラインドタイプ | 角度調整可能。全閉で完全遮光、45度で程良い明るさ。最も高額 |
シャッター付き賃貸物件はどう探す?
シャッター付き賃貸物件を探すには、主に2つの方法があります。
賃貸ポータルサイトで検索する
SUUMOやライフルホームズなどでは、こだわり条件に「シャッター」の項目はありません。フリーワード検索で「シャッター」「雨戸」と入力して探しましょう。ただし、物件情報に記載がなければ表示されない点に注意が必要です。
不動産会社に直接相談する
ポータルサイトで見つからない場合は、不動産会社に希望条件を伝えましょう。シャッター付きであることに加え、エリア・間取り・その他の条件もまとめて伝えると、掲載されていない物件を紹介してもらえる可能性もあります。
なお、シャッター付き物件は設備の充実度や築年数の浅さから、家賃が高めに設定されている傾向があります。駅からの距離を広げたり、アパートタイプを検討することで費用を抑えられます。
賃貸物件に後からシャッターを取り付けることは可能か?
可能ですが、必ず不動産会社や大家さんの許可が必要です。入居者の希望による設置なので、シャッター代や工賃は基本的に自己負担となります。退去時の原状回復が必要かどうかも事前に確認しておきましょう。
取り付け費用の目安
| タイプ | 費用相場(1ヶ所) |
|---|---|
| 引き戸タイプ | 2万〜15万円 |
| 手動タイプ | 6万〜16万円 |
| 電動タイプ | 10万〜35万円 |
※2階以上の設置には別途足場代が発生します。
賃貸物件ではどのシャッターを選ぶべきか?
目的やライフスタイルに合わせて選びましょう。
- コスト重視なら手動式:費用を抑えつつ基本的な防犯・防災効果を得られます
- 防犯性・利便性重視なら電動式:リモコン操作で静音開閉。タイマー機能で留守の時も安心です
- 騒音トラブル回避なら電動式:モーター制御で開閉音が静かなため、集合住宅に最適です
小さなお子さまがいる家庭で電動式を使用する場合は、リモコンを手の届かない場所に保管するなど安全対策が必要です。
賃貸でシャッター設置時に注意すべきポイントは?
設置前に以下の点を確認しておきましょう。
- 規約違反にならないか確認:契約書の内容を確認し、大家さんや不動産会社の許可を必ず得ること
- 防犯効果の確認:電動式は手でこじ開けるのが困難で、侵入に5分以上かかると空き巣は諦めるケースが多い
- 外観への配慮:大家さんと相談し、建物の美観を損なわないデザインを選定すること
おすすめの窓シャッター製品は?
賃貸物件にも設置しやすいおすすめ製品を紹介します。
- 三和シャッター「マドモア スクリーンGII」:様々な構造の建物に対応するスタンダードモデル。手動・電動を選択可能
- LIXIL 住宅用窓シャッター(電動):防犯性と耐風圧性に優れた設計。タイマー設定やスマホ操作にも対応
- スチールシャッター電動タイプ:静音性が高く、外側からの無理な開閉でロックがかかる安全設計
よくある質問(FAQ)
Q. シャッター付き賃貸物件は家賃が高くなりますか?
一般的にシャッター付き物件は設備充実度や築年数の浅さから、家賃がやや高めに設定される傾向があります。駅からの距離を広げるなどで費用を抑えられます。
Q. 賃貸物件に後付けでシャッターを取り付けられますか?
大家さんの許可を得られれば取り付け可能です。ただし費用は入居者負担が原則で、退去時の原状回復についても事前確認が必要です。
Q. 電動シャッターと手動シャッターのどちらがおすすめですか?
防犯性・静音性を重視するなら電動式、コストを抑えたいなら手動式がおすすめです。集合住宅では騒音トラブル防止のため電動式が好まれます。
Q. シャッターの防犯効果はどのくらいありますか?
警視庁のデータによると、住宅侵入の61.3%は窓からの侵入です。シャッターがあると突破に時間がかかるため、空き巣が諦めるケースが多くなります。