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マンション排水管清掃の必要性と方法|管理のプロが知るべき実務ポイント

マンション排水管清掃の必要性・頻度・方法を管理のプロ視点で解説。高圧洗浄とワイヤー式の違い、法的義務、費用対効果まで。賃貸管理の実務に役立つ情報はINAへ。

最終更新: 約3分で読めます

マンション管理の現場で欠かせない業務の一つが排水管清掃です。排水管のメンテナンスを怠ると、詰まりや悪臭、漏水といった深刻なトラブルにつながり、入居者の満足度低下や高額な修繕費発生のリスクがあります。ここでは、管理のプロとして押さえておくべき排水管清掃の実務知識を解説します。

マンションの排水管清掃はなぜ必要なのか?

マンションの排水管清掃は、建物の衛生環境と資産価値を維持するために不可欠な作業です。各部屋からの排水には髪の毛、洗剤、油脂などが含まれ、年数の経過とともに管内に蓄積されます。

蓄積を放置すると、配管の詰まり・汚水の逆流・悪臭の発生といった衛生面・環境面の問題が生じます。さらに、漏水事故に発展すれば修繕費用が高額になるだけでなく、入居者からの信頼も損なわれます。

法的に排水管清掃の義務はありませんが、建築基準法では排水設備の点検報告が義務付けられており、ビル管理法では清掃が義務とされています。管理のプロとして、年1回以上の定期清掃を推奨し、オーナーに提案することが重要です。

排水管清掃の適切な頻度とは?

排水管清掃の推奨頻度は、できれば年1回以上です。法律で明確に定められてはいないものの、建物の状態に応じた適切なスケジュール管理が求められます。

  • 築10年以内:最低でも2年に1回
  • 築10年以上:1〜2年に1回
  • 理想:年1回以上の定期清掃

清掃を怠ると汚れが蓄積し、悪臭や詰まりが発生するだけでなく、入居者のフラストレーションが溜まり、退去につながるリスクもあります。

清掃箇所はどこを対象にすべきか?

マンションの排水管清掃は、「共用部分」と「専用部分」の二箇所を対象に行います。

共用部分

各部屋からの排水を集めて排出する雑排水縦管の清掃が中心です。周辺の荷物や排水桝上のゴミ・落ち葉は事前に除去しておく必要があります。

専用部分

各居室内のキッチン・浴室・洗面台・洗濯機の4箇所が対象です。排水溝からホースやワイヤーを差し込んで作業するため、入居者への事前告知が必須となります。

排水管清掃にはどのような方法があるのか?

代表的な清掃方法は高圧洗浄とワイヤー式洗浄の2種類です。

高圧洗浄

最も広く利用される方法です。特殊車両に搭載した高圧洗浄ポンプから洗浄ホースを排水管内に差し込み、高圧の水で汚れを除去します。基本的に下の階から上の階に向かって洗浄することで、汚れの逆流を防ぎます。

ワイヤー式洗浄

ワイヤー先端のブラシやスクリューで管内を物理的に清掃する方法です。高圧洗浄より費用を抑えられるメリットがありますが、複雑な形状の配管や頑固な汚れには対応しきれない場合があります。

よくある質問(FAQ)

Q. 排水管清掃は法律で義務付けられていますか?

排水管清掃自体に法的義務はありませんが、建築基準法による点検報告義務やビル管理法による清掃義務があるため、実質的に定期清掃が必要です。

Q. 清掃費用の相場はどのくらいですか?

マンションの規模や戸数によりますが、一般的に1戸あたり数千円〜1万円程度が目安です。高圧洗浄の方がワイヤー式より高額になる傾向があります。

Q. 入居者が清掃を拒否した場合はどうすればよいですか?

管理規約に排水管清掃への協力義務を定めておくことが重要です。事前に十分な告知を行い、複数の日程候補を提示するなど柔軟な対応を心がけましょう。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

INA&Associates株式会社 代表取締役社長。首都圏・近畿圏を中心に不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントを統括。収益不動産投資戦略と超富裕層向け不動産コンサルティングを専門領域とする。

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

合格・取得資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者