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中古マンション購入に使えるフラット35の種類・メリット・注意点を解説

中古マンション購入時のフラット35の種類(基本・S・リノベ・子育て支援型)、3つのメリット、投資用物件への流用リスクを専門家が解説。資金計画の参考に。

約4分で読めます

中古マンション購入を検討する際、住宅ローンの選択は資金計画の根幹です。フラット35は全期間固定金利で返済額が確定するため、長期的なキャッシュフロー管理に優れた商品です。本記事では、フラット35の種類・メリット・利用条件と、投資用物件への流用リスクを解説します。

フラット35とはどのような住宅ローンか?

フラット35とは、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する、最長35年の全期間固定金利住宅ローンです。返済終了まで金利・返済額が変わらないため、ライフプランと資金計画が立てやすいのが最大の特徴です。中古マンションにも利用可能です。

フラット35の種類と金利優遇プランは?

フラット35(基本タイプ)

全期間固定金利で、保証料・繰り上げ返済手数料が無料。金利上昇リスクを一切負わない安心設計です。

フラット35 S(省エネ・耐震優遇)

省エネ性・耐震性・バリアフリー性・耐久性が一定基準以上の住宅を対象に、当初5〜10年間、金利を年0.25%引き下げる優遇プランです。金利Aプラン(10年引き下げ)と金利Bプラン(5年引き下げ)があります。

フラット35 リノベ

中古住宅の購入+性能向上リフォームが対象。省エネ・耐震等の性能向上が認められた場合、当初5〜10年間、金利を年0.5%引き下げられます。中古マンション×リノベーション戦略と相性が良いプランです。

フラット35 子育て支援型・地域活性化型

子育て支援や地方移住(UIJターン)に積極的な地方公共団体が指定する物件が対象。当初5年間、金利を年0.25%引き下げます。フラット35 S・リノベとの併用も可能です。

フラット35の3つの主要メリットとは?

  1. 全期間固定金利:35年間、金利変動リスクがゼロ。変動金利ローンとは異なり、将来の返済計画が確定できます。
  2. 保証料・繰り上げ返済手数料が無料:一般的な金融機関融資では発生するこれらの費用が不要です。
  3. 住宅性能に応じた金利引き下げ:中古マンションでも条件を満たせば0.25%の引き下げが受けられる場合があります。

投資用物件にフラット35を使うと違法になる理由は?

フラット35は「居住用住宅」の購入にのみ利用できます。投資用物件に住宅ローンを適用することは詐欺行為に該当し、一括返済を求められる場合があります。実際に不動産投資会社に勧められてフラット35を投資用物件に使用し、高金利での借り換えを余儀なくされた事例が複数報告されています。目的に合ったローン選択は投資の大原則です。

資金計画の詳細については、不動産投資が難しい理由は総合力の不足?税務・法務・建築の3つの壁を解説もご参照ください。

FAQ:フラット35に関するよくある疑問

Q1. 中古マンションでフラット35は使えますか?

利用可能です。ただし物件が住宅金融支援機構の技術基準を満たす必要があります。築年数や耐震基準を事前に確認しましょう。

Q2. フラット35 Sの適用には何が必要ですか?

省エネ等級・耐震等級などの基準を満たしている証明書(適合証明書)が必要です。中古マンションでは既存住宅状況調査(インスペクション)の実施が条件になる場合があります。

Q3. 繰り上げ返済は自由にできますか?

インターネット手続きであれば手数料無料で繰り上げ返済が可能です。金利が下がった時期に元本を減らすことで総返済額を大幅に圧縮できます。

Q4. 変動金利と全期間固定金利、どちらが有利ですか?

現在の低金利環境では変動金利の方が初期コストは低いですが、金利上昇リスクを抱えます。フラット35は将来の返済額が確定する安心感から、長期保有を前提とする実需向け物件に適しています。

Q5. フラット35の審査に落ちる主な理由は何ですか?

信用情報の滞納歴、物件の技術基準不適合、返済負担率の超過(年収に対する年間返済額の比率)などが主な理由です。事前審査(仮審査)で状況を確認することを推奨します。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

保有資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
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