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COLUMN

賃貸管理会社の選び方|比較すべき7つのポイントと失敗しないチェックリスト

賃貸管理会社はどう選ぶ?管理手数料の相場、代理契約と媒介契約の違い、集客力・トラブル対応力・IT投資の見極め方など、オーナーが比較すべき7つのポイントをチェックリスト付きで解説します。

約6分で読めます

アパート経営の成功は、物件選びと同じくらい管理会社の選定で決まります。家賃の回収、入居者募集、クレーム対応、建物メンテナンス——これらを一手に担う管理会社の品質が、稼働率と収益に直結するからです。

本記事では、賃貸管理会社を選ぶ際に比較すべき7つのポイントと、契約前に確認すべきチェックリストを実務視点で解説します。

賃貸管理会社とは?2つの契約形態の違い

賃貸管理会社は、オーナーに代わってアパートの総合的な管理を行う会社です。契約形態は大きく2種類あります。

  代理契約 媒介契約
業務範囲 入居者選定・契約締結・家賃徴収・督促・更新・退去立会い・修繕手配まで一括 入居者募集が中心。契約締結はオーナー自身が行う
オーナーの関与度 中(ほぼお任せ) 高(最終判断はオーナー)
契約社数 1社のみ 複数社との契約が可能
向いている人 副業オーナー、複数棟所有者 入居者を自分で選びたいオーナー

賃貸管理会社の2大業務

賃貸管理業務

  • 入居者募集 — 空室発生時に迅速に新規入居者を確保
  • 家賃・共益費の徴収 — 毎月の集金と滞納者への督促
  • クレーム対応 — 設備不具合、騒音、近隣トラブルなどへの対処
  • 契約手続き・更新 — 賃貸契約書の作成、更新手続き、更新料の受領

建物管理業務

  • 修繕・メンテナンス — 突発的な修繕対応と定期的な設備点検
  • 原状回復工事 — 退去後のフローリング・壁紙の修繕、設備入替
  • リフォーム工事 — 築年数に応じた大規模改修の計画・実施
  • 長期修繕計画 — 将来の修繕費用を見据えた積立計画の策定

管理会社を選ぶ際に比較すべき7つのポイント

①管理手数料は適正か?

賃貸管理手数料の一般的な相場は家賃の5%前後です。しかし、手数料の安さだけで選ぶと管理品質が低下するリスクがあります。

確認すべきポイント:

  • 手数料に含まれる業務範囲(募集・集金・督促・クレーム対応など)
  • 手数料に含まれない業務と追加費用
  • 建築会社の子会社が自動的に管理している場合、相場より高いケースが多い

必ず複数社から見積もりを取り、業務範囲と費用のバランスで判断しましょう。

②入居者管理の質は高いか?

家賃徴収やクレーム対応がずさんな管理会社に任せると、家賃収入の減少や「対応の悪い物件」という評判につながります。

確認すべきポイント:

  • 業務進捗の報告頻度と報告手段(月次レポートの有無)
  • 滞納発生時の督促フローと対応速度
  • これらが契約書に明記されているか

③集客力はあるか?

空室を埋める力がなければ、どれだけ管理が丁寧でも収益は上がりません。

確認すべきポイント:

  • 管理物件数 — 多いほど知識・ノウハウ・人員が充実
  • エリアでの営業実績 — 地域に根付いた会社は効率的な集客が可能
  • 入居率・平均空室期間のデータ — 客観的な実績で判断

④トラブル対応力は高いか?

騒音・水漏れ・設備故障などのトラブルへの初期対応の速さと質が入居者満足度を左右します。

確認すべきポイント:

  • 24時間365日対応体制の有無(コールセンター設置など)
  • 過去のトラブル対応事例と解決実績
  • 「時間外は対応不可」「定休日は連絡がつかない」という会社は避ける

⑤IT投資を行っているか?

不動産業界はIT化が遅れていると言われますが、先進的な管理会社は積極的にテクノロジーを導入しています。

確認すべきポイント:

  • オーナー・管理会社・入居者の3者が使えるアプリの導入状況
  • 既読確認機能による連絡漏れの防止
  • オンライン内見や電子契約への対応

IT化が進んでいる管理会社は、コミュニケーションがスムーズで行き違いが少なく、物件の価値向上にもつながります

⑥入居審査の厳格さ

トラブルを起こしやすい入居者を入れてしまうと、家賃滞納・騒音・夜逃げなどのリスクが高まります。

確認すべきポイント:

  • 審査基準の具体的な内容(収入要件、保証人・保証会社の要否)
  • 反社チェックの実施有無
  • 過去にトラブル入居者を入れてしまった事例とその対応

⑦契約内容の透明性

管理委託契約の内容が不明確だと、後からトラブルになりがちです。

確認すべきポイント:

  • 業務範囲・報告義務・解約条件が契約書に明文化されているか
  • 中途解約時の違約金の有無と金額
  • 管理会社変更時の引継ぎルール

管理会社選定チェックリスト

契約前に以下を確認しましょう。

チェック項目 確認結果
管理手数料は家賃の5%前後か
手数料に含まれる業務範囲は明確か
月次報告の仕組みがあるか
入居率・平均空室期間のデータを開示しているか
24時間対応体制があるか
過去のトラブル対応事例を説明できるか
オーナー向けアプリやオンラインツールがあるか
入居審査の基準が明確か
契約書に業務範囲・報告義務・解約条件が明記されているか
複数社から見積もりを取って比較したか

管理会社を変更する場合の注意点

現在の管理会社に不満がある場合、変更を検討することもあるでしょう。その際の注意点です。

  • 解約予告期間 — 通常3ヶ月前の通知が必要。契約書を確認
  • 引継ぎ期間 — 入居者情報、鍵、契約書類の引継ぎに1〜2ヶ月かかることも
  • 入居者への通知 — 管理会社変更の案内(家賃振込先の変更等)を確実に行う
  • 新管理会社との事前打合せ — 物件の現状、入居者情報、修繕履歴を共有

管理を任せきりにしないことが大切

優秀な管理会社に委託しても、オーナー自身が物件の状態を把握し続けることが重要です。定期的に物件を訪問し、管理報告の内容と実態が一致しているか確認しましょう。管理会社との良好な関係を築くことが、長期的なアパート経営の安定につながります。

まとめ

賃貸管理会社の選定は、アパート経営の成否を分ける最重要判断の一つです。手数料の安さだけでなく、集客力・トラブル対応力・IT投資・入居審査の厳格さなど、複数の観点から比較検討することが大切です。

INA&Associates株式会社では、1区画あたり月額0円〜の賃貸管理サービスを提供しております。24時間対応体制、IT活用による透明性の高い管理、厳格な入居審査でオーナー様の資産価値を最大化します。管理会社の見直しをご検討の方もお気軽にご相談ください。

Daisuke Inazawa, President & CEO of INA&Associates Inc.

著者

代表取締役社長 / CEOINA&Associates株式会社

稲澤 大輔(いなざわ・だいすけ)は、INA&Associates株式会社の代表取締役社長(CEO)。大阪本店・東京営業所を拠点に、首都圏・近畿圏における不動産売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメントの三事業を統括する。

専門領域は、収益不動産の投資戦略立案、賃貸経営の収支最適化、超富裕層(UHNWI)・機関投資家向け不動産コンサルティング、およびクロスボーダー不動産投資。国内外の投資家に対し、データと長期視点に基づくアドバイザリーを提供している。

「企業の最も重要な資産は人財である」を経営理念に掲げ、人財投資カンパニーとして持続可能な企業価値の創造に取り組む。経営者として、変化の時代におけるリーダーシップのあり方と組織文化についても積極的に発信を続けている。

保有資格は11種:宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、行政書士、個人情報保護士、甲種防火管理者、競売不動産取扱主任者、マンション維持修繕技術者、貸金業務取扱主任者。

  • 宅地建物取引士
  • 公認不動産コンサルティングマスター
  • マンション管理士
  • 管理業務主任者
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 行政書士
  • 個人情報保護士
  • 甲種防火管理者
  • 競売不動産取扱主任者
  • マンション維持修繕技術者
  • 貸金業務取扱主任者